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ライブスチームの『基礎知識』, 『歴史』, 『惹きつける魅力』

ライブスチームの基礎知識

ライブスチームとは、蒸気機関車をそのままスケールダウンして作られた、ミニチュア鉄道模型の総称です。「ライブ」とは、文字通り「生きた」蒸気機関車を表します。

車体の材質や構造、走行の仕組みは、本物とほとんど変わりません。火室で燃料を焚き、ボイラーで熱した水で蒸気をつくり、その膨張力でピストンを作動して車輪を動かします。燃料には、石炭、LPG(プロパンガス)、メタノール、固形アルコール燃料などが使われています。走行時の安全性を確保するために、水面計、圧力計、安全弁なども備え付けられています。

ライブスチームの規格は、主に以下の3種類があります。

1番ゲージ軌間 45mm,縮尺 縮尺1/32 もしくは1/30.5ライブスチームの中では最小。人を乗せて走るのは不可
3.5インチゲージ軌間 89mm縮尺約1/12標準的なサイズ。持ち運びに便利
5インチゲージ軌間 127mm縮尺約1/8.4現在主流のサイズ。自分で乗って運転することができる

使用用途としては、展示品、娯楽、レクリエーション目的が多く、なかには工業系大学、高校、高等専門学校等の教育目的、もしくは個人やクラブで趣味として自作するケースも目立ちます。

ライブスチームの歴史

ライブスチームは、19世紀前半、蒸気機関車の登場に合わせて誕生しました。

日本における登場は、江戸時代末期にあたる1855年です。東洋のエジソンと呼ばれ、後に株式会社東芝の創業者となった発明家、田中久重(佐賀藩)の手により作られたのが、わが国初の蒸気機関車模型(軌間130mm)です。

第二次世界大戦前にあたる1932年には、『子供の科学』や『科学と模型』などの雑誌に、製作方法の解説記事や図面が掲載されましたが、製作過程においては高度な技能を要し、また工作機械の入手も容易でないことなどから、読者層にとっては敷居の高い存在でした。その後、手軽な電動式の普及により、蒸気機関車は徐々に姿を消していきます。

そんな中、転機が訪れたのが1970年代。きっかけは、株式会社科学教材社が発行していた子供向けの工作科学雑誌『模型とラジオ』に掲載されたライブスチームの製作記事です。旋盤、フライス盤の使用を前提とした内容で、今日の制作現場の原典となるものでした。

これに触発されたアスター精機 (現・アスターホビー) が、社運をかけて開発した、1番ゲージライブスチームの組み立てキットが、愛好者の間でヒット。これまで特殊技術が必要とされていた組み立てを、ドライバーとスパナだけで可能にし、当時の海外マニアに衝撃を与えました。

この出来事は後に「ライブスチームルネッサンス」と称され、以来、アメリカのRoundhouse(ラウンドハウス)、イギリスのMamod(マモッド)、ドイツのMärklin(メルクリン)などのメーカーが新規参入するきっかけとなりました。

近年、日本でのライブスチーム人気は残念ながら下降傾向にあります。主な国内メーカーとして技巧舎、動輪舎、小川精機、ニイザキ・モデルエンジニアリングなどがありますが、小川精機については、市場の縮小等の理由により、現在は消耗品のみの取り扱いになっています。

ライブスチームの惹きつける魅力

ライブスチームの魅力は、「生きた」機関車を、5感をフルにつかって体験できるところです。

ライブスチームの運転はけして楽ではありません。スチームアップ(蒸気の発生・調整)は、そのときの天候や風の状態により影響を受けるため、コントロールが難しいですし、走行後の後始末も大変です。運転中は激しい振動や汚れに晒されるほか、オイルや火花が飛び散る危険もあります。

しかし、そんな苦労の末に車体が動き出した時の喜びは、この上ないものです。移りゆく車上の景色、ルートによって変わる走行音、車体の振動、煙の匂い…そのどれもが、映像だけでは分からない生きた体験として、自身の中に残ります。

とは言え、ライブスチームを自作して走らせるには住宅環境の厳しい日本にとってはなかなか厳しいものがあります。国内では、以下のような施設でも、ライブスチームの展示・乗車が楽しめます。もし、まだ訪れたことの無い所がありましたら、何かの折に、足を運んでみると新たな発見があるかもしれません。

修善寺虹の里 “ロムニー鉄道”静岡県伊豆市日本で唯一の英国製15インチゲージSL(軌間381mm, 縮尺1/3)
JGR日本庭園鉄道静岡県裾野市総延長1950メートルの走行コースをもつ世界最大級の施設
やずミニSL博物館 “やずぽっぽ”鳥取県八頭郡8.4分の1スケールのライブスチームを常時展示

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