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TTゲージって何? |TTゲージの基礎知識・歴史・惹きつける魅力を紹介

TTゲージの基礎知識

「TTゲージ」とは、線路の内側の幅12mm、縮尺1/101.5~1/120の規格を満たす鉄道模型です。テーブルの上でも遊べる、とういう意味の「Table Top」を略して、TTゲージと名付けられました。

軌間12mmというのは、Nゲージ(9mm)とHOゲージ(16.5mm)のほぼ中間にあたります。その名の示すとおり、TTゲージは、鉄道模型をテーブルの上で楽しむことを目的に製作されました。車体の大きさはHOゲージの約7割で、走行に必要なスペースは、HOゲージのほぼ半分です。

駆動方式は直流2線式で、走行電源の電圧は最高12Vです。制御装置は、NゲージやHOゲージ用のものが流用できます。

原産国はアメリカですが、ヨーロッパで主に流行し、現在は東欧やロシアを中心に人気を博している鉄道模型です。扱いやすいサイズのため、鉄道模型の自作派に人気があります。

メーカーは、ドイツ、オーストリア、チェコなどの東欧が中心です。具体的には、ドイツのブラワ社(BRAWA)、ギュッツォルト社(GUETZOLD)、ピコ社(PIKO)、オーストリアのロコ社(Roco)、チェコのDKモデル社(DK-Model) などがあります。

TTゲージの歴史

TTゲージは、アメリカの元自動車デザイナー、ハル・ジョイスにより、1940年代初頭に製作されました。彼は1945年に「H.P. Products」という会社を設立し、機関車や客車、貨物列車などの販売に乗り出します。

1950年代初頭までは、HOゲージと比較して、TTゲージのほうが精密かつ低コストという事情があり、TTゲージはアメリカを超えて、ヨーロッパで人気を博すようになりました。

しかし、1960年代に入ると、より小型のNゲージが登場し、TTゲージ人気は次第に下火になります。H.P. Products社は1969年に生産を中止し、その他のヨーロッパの各企業も次第にTTゲージの生産から撤退していきました。

そんな時代の流れと逆行するように、旧ソ連占領下の東ドイツでは、依然TTゲージの生産が続けられていました。中でもベルリナーTTバーン社(Berliner TT Bahnen)が販路を拡大し、東欧のほとんどの国に車体や線路を輸出するほか、80年代には、西部への輸出も果たし、TTゲージは安価な初心者向けモデルとして広く認識されるようになりました。

1980年代末期、冷戦の集結と、東ドイツの経済の自由化を契機に、いくつかの企業が再びTTゲージ市場に参入するようになりました。ここ10年の市場規模はZゲージよりも大きく、少なくともヨーロッパでは、TTゲージはNゲージに匹敵するほどの規模を誇る勢力となっています。

日本においては、1950年代~1960年代にかけて、KATOなどがTTゲージの参入を検討しましたが、最後はNゲージへ軍配があがり、日本型のTTゲージ車両が現れるまでには至りませんでした。

2000年になると、縮尺1/120、軌間9mmの「TT9」という新たな規格が提唱され、現在tt-9プロジェクト、天賞堂などが生産・販売に取り組んでいます。

TTゲージの惹きつける魅力

TTゲージは、程よいサイズ感が魅力です。Nゲージほど小さすぎず、HOゲージほど場所を取らず、両者の良いところを取った鉄道模型と言えます。

東欧で人気の規格だけあり、車両のほとんどは東ドイツ車両、または東欧諸国の車両です。東欧の電車は、旧ソ連の車両を受け継いだものが多く、西側の車両と比べると、どこか社会主義的というか、機能重視で、素っ気ない雰囲気があります。東欧の雰囲気が好きな方にご覧いただきたい鉄道模型です。

レイアウト用品も、東欧の雰囲気を感じられます。ストラクチャーは、自然物にはじまり、建物、人物、動物までさまざま揃っており、自分好みの情景が再現できます。特に、ドイツ周辺の風景は、町並みも、自然物も日本とは違った趣があり、見ているだけで足を運びたくなってくる程です。

ちなみに、軌間がHOゲージと同様なので、縮尺を気にしなければ、どのHOゲージレイアウトでも走行可能です。

海外では、自作のTTゲージを楽しむことが主流のようです。TTゲージは、自作できる鉄道模型の中で最小のサイズと言われています。日本においては、まだマイナーなゲージですが、近年は、日本の狭軌鉄道を美しく再現することを目的とした、TT9という新しい規格も登場しています。

今後、普及の可能性を秘めた鉄道模型と言えるでしょう。

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