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ダイヤグラムの歴史・使われ方・蒐集の魅力

鉄道部品

ダイヤグラムの歴史

ダイヤグラムは鉄道の運行計画を線で表した図です。鉄道以外にも、バスや航空などの交通機関でも利用されています。「ダイヤ」という略称でも呼ばれ、日本の鉄道運行には欠かせないものです。

日本の鉄道におけるダイヤグラムの歴史は長いです。1872年(明治5年)に新橋~横浜間で、日本で初めての鉄道が開通しました。鉄道が全国に敷設され始めた明治時代初期には、すでにダイヤグラムが利用されています。

ダイヤグラムは、鉄道の発祥地であるイギリスで誕生しました。産業革命の時代、1802年に世界初の軌道上を走る蒸気機関車が誕生し、2年後に製鉄所で鉄道運行が始まります。そして1825年、イングランド北東部のダーリントンとストックトン・オン・ティーズを結ぶ、ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道が開業し、総延長40kmの旅客輸送がスタートしました。1830年には、リヴァプール・アンド・マンチェスター鉄道が開業。そして同鉄道で、初めてダイヤグラムを使った運行管理が行われたのです。なおリヴァプール・アンド・マンチェスター鉄道は、世界初の実用的な鉄道とされています。その後、鉄道が世界に広まるとともにダイヤグラムも広まっていきました。

ダイヤグラムの作成や修正には、高度な技術と知識、経験などが必要です。そのため鉄道会社には通称「スジ屋」と呼ばれるダイヤグラムの作成担当者がいます。ただし近年は、運行計画の管理は少しずつ電子化されているのが現状です。そのため紙のダイヤグラムを使った管理は減少していく可能性があります。実際に海外では、ダイヤグラムをほとんど使用せずに鉄道の運行計画をおこなっている国もあるのです。

ダイヤグラムの使われ方

ダイヤグラムは、鉄道のあらゆる業務で列車の運行計画を把握する基本資料です。ダイヤグラムは横軸で時間、縦軸で位置を示します。時間は左から右に向けて時間の経過を表し、24時間で表示。位置は駅・停車場が順に並び、それぞれ線が引かれています。

そして実際の列車の動きを、折れ線グラフのような直線を引いて表すのです。これを列車線といい、それぞれの列車線には該当する列車の列車番号や列車種別なども表示されています。

なお時間軸は目盛りが1分目・2分目・10分目・1時間目などの種類があり、用途や目的に応じて使用されます。

ダイヤグラムの利点は、パッと見ただけで視覚的に列車の運行計画がわかりやすいことです。

「どの地点で何列車と何列車がすれ違うのか?」

「この列車は○○駅の□番で、何分間停車する」

「△△で××列車が○○列車を追い越す」

このような列車の停車や通過・退避・行き違い・折り返しなどといったさまざまな情報が、列車線の形や交差などを見るだけでわかります。

ダイヤグラムの紙は、横長の大きな模造紙のようなものです。普段は蛇腹状に折りたたんでおき、使うときはパンフレットをめくるようにして広げ当該の時間帯の箇所を見ます。

ちなみに、ダイヤグラムは運行計画だけで使用されているわけではありません。列車運行計画のほか、駅作業員の構内作業や乗務員行路、車両運用などを表したダイヤグラムも実際の鉄道業務では使用されています。たとえば駅作業員の構内作業・乗務員行路などでは、列車線を作業員・乗務員に置き換えてダイヤグラムが作られます。

ダイヤグラムを蒐集する魅力

ダイヤグラムを蒐集する一つめの魅力は「資料的価値」です。鉄道ダイヤは毎年変わります。もちろんダイヤ変更に合わせてダイヤグラムも変わります。ですので廃止になった列車などの運行状況も、廃止前のダイヤグラムを見れば一目瞭然なのです。

また乗客の減少などで運行本数が少なくなった路線でも、昔のダイヤグラムを見れば、昔の路線の運行状況がよくわかります。そのためダイヤグラムも資料として価値があるのです。今と昔のダイヤグラムを見比べるのもおもしろいかもしれません。ダイヤグラムを通じて、当時の社会情勢や時代背景もわかることがあります。

さらに今後は、鉄道の運行計画の電子化によって紙のダイヤグラムは減っていくと思われます。そのため紙のダイヤグラムの存在自体に資料的価値が出てくるかもしれません。

二つめの魅力は、現行のダイヤグラムは鉄道ファンの活動の目安になることです。たとえば乗り鉄であれば、乗車する列車の運行予定がわかります。事前にチェックすべきポイントもわかり、乗車計画も立てやすくなります。また撮り鉄の場合は、ねらっている列車の撮影ポイントを見つける目安や、撮影日時を計画する目安になるでしょう。

三つめの魅力は、データを読み解く楽しさです。見慣れていないとダイヤグラムは、無数の線が交差した複雑な図に見えます。しかし慣れてくると、さまざまな情報を読み取れるようになるのです。すると「この列車とあの列車は、ここですれ違うのか」「この列車は、あの駅で○分間退避するのか」など新たな発見があり、ダイヤグラムを読み解くのが楽しくなってきます。時代ごと、あるいは地域ごとのダイヤグラムの違いなどがわかってくると、ダイヤグラムを集めるのがおもしろくなってくるでしょう。

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