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鉄道ヘッドマークを集めてみよう!

鉄道部品

ヘッドマークって何だろう?

あなたはヘッドマークという言葉を知っていますか?2021年春にJR東日本で開催された“185系思い出めぐりスタンプラリー”や、同年秋に開催された“ヘッドマークスタンプラリー”で初めて意識した、という方も多いかもしれませんね。

最近の車両にはヘッドマークが付けられていないため、ヘッドマークという言葉をスタンプラリーで初めて知ったという読者さんもおられると思います。ヘッドマークは、主に旧国鉄時代の特急や急行列車に付けられていました。

最近の車両にもロゴやデザインは使用されていますが、前面ではなく側面に描かれていることがほとんどです。ではなぜ、国鉄時代の特急や急行にはヘッドマークが付けられていたのでしょうか?

全国で同じ車両が使われた旧国鉄時代

あなたが既に鉄道マニアなら、“185系”や“183系”という言葉で、すぐにその車両をイメージできるかもしれません。しかし、多くの人の場合、これから乗る列車の型番や外見をあらかじめ知っていることは少ないですよね。

旧国鉄は文字通り国営の鉄道でしたから、かつては全国で同じようなデザインの車両が使われていました。民営分割化された現代とは違い、全国に似た形の列車が走っていたのです。

あなたが知らない土地に来て、知らない駅で列車を待っているとき、ホームに同じような形の列車ばかり止まっていたら、心細く思いますよね。そんな時に行き先がはっきり分かるマークが車両に付いていたら、どうでしょうか?分かりやすいし安心できますよね。

このように、ヘッドマークは旅行者の誤乗車を防ぐ、という目的の使われ方をしていました。もちろん、美しいデザインのヘッドマークを付ける事で、各列車の魅力を高めるという効果もありました。それについては後述します。

ヘッドマークの歴史

では、ヘッドマークの歴史を見てみましょう。ヘッドマークはいつから使われていたのでしょうか?最初に使われたのは、1950(昭和25)年の特急つばめだと言われています。

東京—大阪間を走る特急は、1949(昭和24)年に特急へいわという名称で走り始めましたが、翌年に特急つばめと改称されることになりました。その際に、大阪鉄道局の明石孝さんが、列車最後尾に付けるテールマークを、機関車の前面につけることを発案したと言われています。

これが好評だったため、後には様々なヘッドマークが登場します。最も多い時期には、日本中で特急•急行を合わせ350種類以上のヘッドマークが存在していました。主に特急列車の愛称や、それにちなんだ絵柄が採用されました。

車両絵の達人が考案したヘッドマーク

この時にデザインを担当したのが、黒岩保美さんです。黒岩さんは当時、運輸省鉄道総局の職員でした。そして、1950年代以降の特急のヘッドマークやヘッドサインのほとんどを手がけました。現在JRで使われている、グリーン車のシンボルマークを考案したのも、黒岩さんです。

黒岩さんは終戦当時から、運輸省の仕事で連合国の専用客車の外観や内観をスケッチし、カラー絵で記録に残すという作業をしていたそうです。その後正式に運輸省鉄道総局の職員として採用され、ヘッドマークのデザインにたずさわりました。

単にヘッドマークのデザインにとどまらず、車輛設計部門の旅客車担当として、内装の色使いなどの選定もされていたそうです。

黒岩さんは絵本も手がけていて、宮脇俊三さんとの共著『スイス鉄道ものがたり』『シベリア鉄道ものがたり』(福音館書店)などでイラストを担当し、とても精緻な車両絵を残しています。

黒岩さんは、“車両絵の達人”とも呼ばれていました。鉄道を愛し、車両画を極めた黒岩さんだからこそ、魅力あるヘッドマークをデザインできたのかもしれませんね。

いろいろなヘッドマーク

さて、そんなヘッドマークですが、材質や形にいろいろな種類があることをご存知ですか?

一番ポピュラーなのが丸型のもの。初期は鉄で作られていて、重さは10kgにもなりました。交換作業が大変だったため、徐々に軽量化され、ステンレスやアルミ製のものに変わっていきました。ボンネット型特急用の、横型のものもありました。

変わったところでは、東京—九州間の寝台特急に使用された寝台特急富士の富士山型ヘッドマークがあります。これは戦前のデザインの復刻です。

近年では、作業効率化のために、185系の特急踊り子のように、手で回す巻き取り式のヘッドマークも作られました。この幕式のヘッドマークは四角です。現代では、先頭でヘッドマークをLED表示する特急車両もあります。

貴重な鉄道文化であるヘッドマーク

かつては当たり前に作られていたヘッドマークですが、現代では車両のデザイン自体が流線型に変わりつつあるため、前面ではなく側面にトレインマークを配する列車も増えました。車両を設計するデザイナーがヘッドマークのデザインも手がけることがほとんどです。

従来の昔ながらのヘッドマークは減りつつあります。しかし、その美しいデザインを好む愛好家は大変多く、ストラップやシール、トートバッグ、お弁当箱など、様々な形で商品化されています。先だって行われたスタンプラリーも、大盛況でした。

実物のヘッドマークを蒐集する鉄道ファンもいます。先日は寝台列車北斗星のヘッドマークが、オークションで271万円の高値で落札され、話題になりました。大阪の水間鉄道のように、オリジナルのヘッドマークを掲げさせてくれるサービスもあります。

貴重な鉄道文化といえるヘッドマーク、もしかしたらあなたの身近にもあるかもしれません。ヘッドマークを探して、楽しい鉄道旅をしてみましょう!

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