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鉄道ヘッドマークの歴史

ヘッドマーク(headmark)とは、列車の先頭部に掲げられ飾り看板のことを指します。

特急列車(新幹線を除く)やイベント列車に取り付けられたり、専用窓に掲示されます。

トレインマークとも言われ、走る地域の特徴を工夫された絵入りと愛称でデザインされています。

鉄道ヘッドマークの歴史

・昭和4年の9月に、特急列車「富士」「櫻(さくら)」の愛称が一般公募されました。

そのときはテールマークとして取り付けられました。

・初めてヘッドマークが誕生したのは、昭和25年、大阪鉄道管理局の運転部と旅客課の発案で特急「つばめ」のテールマークを「つばめ」をけん引する機関車の全面に取り付けることを提案し、直径66㎝のマークが取り付けられました。

これがヘッドマークの起源とされています。

・昭和43年のダイヤ改正で特急列車が増発されると、ヘッドマークのデザインもバリエーションが増えていきます。

・昭和53年10月に初の絵入りのヘッドマークが登場しました。

 板状で目的地を記した「前サインボード」は鉄道ファンの間で前サボと呼ばれ珍重されています。

・1985年(昭和60年)3月までにすべての特急列車は、イラスト入りのヘッドマークになりました。

・JR後ヘッドマークを装備した特急列車は減少傾向にあります。

鉄道ヘッドマークの豆知識

・鉄道ヘッドマークは誰が考えている?

 1950年当時運輸省鉄道総局職員であった黒岩保美(くろいわやすよし1921-1998)氏が、初のヘッドマークを手掛けて以来ほとんどの特急のヘッドマークをデザインしています。

 現在は車両デザイン担当の鉄道デザイナーが描いています。

・鉄道ヘッドマークのサイズは?

 標準的なものは円形で直径66㎝

 ステンレス製のもので重さは約5㎏

 かつての鉄板性のものは、約10kgでした。

・鉄道ヘッドマークの材質は?

 当初は鉄板性ですべて手作りでしたたが、今は、ステンレスやアルミなど様々です。

 最近では、巻取り式フィルムやデジタル表示(LEDパネルや液晶画面)のものも登場しています。

・JR以外でもヘッドマークは使用されている?

JR以外では、通勤形車両にヘッドマークが装着されることが多いようです。

阪急電鉄・京阪電気鉄道・西武鉄道・京王電鉄は積極的にヘッドマークを装着しています。

鉄道ヘッドマーク、一般公募編

沿線の高校生がデザインした干支柄の電車

2022年に開業75周年を迎える新京成電鉄。

地域密着と話題作りを目的に2019年から地元の高校生がデザインしたヘッドマークの電車を新春に運行、2022年で4回目になります。

新京成電鉄は、これまでに船橋、鎌ケ谷、松戸の3市の高校にヘッドマークのデザインを依頼しています。

4回目の2022年は京成津田沼駅に近い、県立津田沼高校に依頼しました。

津田沼高校では、美術部員のコンペ形式で勝ち抜いた2年生の安藤寧々さんと1年生の中山仁菜さんの作品が選ばれました。

その作品は以下のサイトで紹介されています。

沿線の高校生がデザインした「寅年ヘッドマーク」の電車が走る 2022年に開業75周年迎える新京成電鉄 その歴史や魅力は【コラム】 | 鉄道コラム | 鉄道チャンネル (tetsudo-ch.com)

このヘッドマークを掲げた「新年ヘッドマーク電車」は2022年の1月1日から15日まで運行されます。

湘南モノレールのオリジナルヘッドマーク装着権販売

お祝いや応援メッセージ、プロポーズなどにも利用可能

1両編成に2枚、10日間装着して運行します。

終了後は記念にプレゼントされます。

料金は、データ持ち込みの場合は30,240円、デザイン依頼の場合は51,840円です。

【湘南モノレールニュースリリース】湘南モノレールヘッドマーク販売20170515 (shonan-monorail.co.jp)

鉄道ヘッドマーク蒐集の魅力

列車の顔とも言えるヘッドマーク、その魅力とは何なのでしょうか?

蒐集家にとって硬券切符は、どこが魅力なのでしょうか?

寝台列車や、廃線になってしまった特急列車のヘッドマーク。

本物は複数存在するわけではないので、ファンにとっては垂涎の的です。

中古市場に時々登場するヘッドマークは、希少品だけに憧れの品です。

また、本物を手に入れなくても、思い出の列車やお気に入りの列車の顔となるヘッドマークは蒐集品としても人気が高くなります。

ヘッドマークを蒐集するには?

・ヘッドマーク本物

価値:数十万円~数百万円

今や引退してみることが出来なくなってしまった有名寝台列車のヘッドマークなどは、特に人気が高く、中古市場に姿を見せた場合は、100万円以上の値が付く場合があります。

・本物のヘッドマークが蒐集できない人は?

様々な通販サイトは駅の売店などでもヘッドマークは人気です。

様々な商品が販売されているので、チェックしてみましょう。

本物そっくりなレプリカのヘッドマークも販売されているので、お気に入りの列車のヘッドマークを手に入れることもできるかもしれません。

「ヘッドマークに関するイベント」

2021年10月1日から11月14日の間に3つのエリアの駅に設置された駅での鉄道ヘッドマークのスタンプを集めると様々な特典が得られるというイベントがありました。

ブルーエリア(北信越ヘッドマーク)・・・

栗橋駅:特急とき

久喜駅:特急かいじ

蓮田駅:特急みのり

大宮駅:特急いなほ

川越駅:特急北陸

北朝霞駅:特急はくたか

武蔵浦和駅:特急あずさ

戸田公園駅:特急あさま

エッドエリア(関東ヘッドマーク)・・・

さいたま新都心駅:特急あかぎ

浦和駅:特急ひたち

南浦和駅:臨時急行シュプール白馬

蕨駅:新特急なすの

川口駅:特急しおさい

東川口駅:特急踊り子

南越谷駅:特急谷川

越谷レイクタウン駅:臨時特急はまかいじ

吉川美南駅:特急あまぎ

グリーンエリア(東北ヘッドマーク)

黒磯駅:特急つばさ

那須塩原駅:寝台特急出羽

宝積寺駅:寝台特急鳥海

宇都宮駅:寝台特急あけぼの

日光駅:寝台特急北斗星

小金井駅:寝台特急カシオペア

小山駅:特急ひばり

古河駅:寝台特急ゆうづる

今回は終了してしまいましたが、来年以降も再度開催されることを切望しますよね。

以下のサイトはイベント終了後も閲覧することができます。

イベントの詳細の他に各エリアのヘッドマークをクリックすると、詳しい情報や走る列車に装着されたヘッドマークの画像も見ることができます。

鉄分補給!ヘッドマークスタンプラリー(東日本篇) | トレたび – 鉄道・旅行情報サイト (toretabi.jp)

以下のサイトは「愛称別トレインマーク辞典新館」

お好きな人は眺めているだけでうれしくなりますね。

特急オホーツク号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館 (trainmark.net)

いかかでしたでしょうか?

ヘッドマークは、その列車の愛称などが描かれおり、列車の特徴をよく表しています。

お気に入りの列車のヘッドマークの本物を手に入れないまでもレプリカや、グッズなどを色々集めてその鉄道の歴史に思いをはせてみるのはいかがでしょうか?

今回ご紹介した色々なサイトでは、ヘッドマークを装着した列車の歴史を詳しく紹介しているものもあります。

列車に乗った気分でお楽しみください。

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