道南いさりび鉄道の歴史
道南いさりび鉄道は、北海道新幹線(新青森駅~新函館北斗駅)の開業にともない、JR北海道の経営を離れた江差線(五稜郭駅~木古内駅)を引き継ぐため、2015年に設立され2016年に開業した第三セクターの鉄道会社です。
北海道にはかつて、北海道ちほく高原鉄道が第三セクターの鉄道会社として存在していましたが2008年に廃業しているため、現時点で道南いさりび鉄道が北海道で唯一の第三セクター鉄道会社です。
また、道南いさりび鉄道が引き継いだ江差線は、JR北海道では地方交通線に位置付けられており、道南いさりび鉄道の設立は並行在来線として地方交通線が第三セクター化された初めての事例でした。
現在運行している路線は設立当初から変わらず、五稜郭駅と木古内駅を結ぶ道南いさりび鉄道線のみです。
なお、道南いさりび鉄道線内で運転を終える列車はなく、すべての列車はJR函館本線の函館駅まで乗り入れています。
函館駅~上磯駅間は1時間に1本程度の列車が運転していますが、上磯駅~木古内駅間は2時間に1本程度の本数になるため、利用の際は乗り遅れないように注意が必要です。
現在保有している車両は、JR北海道から譲り受けたキハ40形気動車9両のみで、2両は簡単な改造を行って地域情報発信列車「ながまれ号」として開業時から運用しています。
ながまれ号は予約式の観光団体列車としてまたは、日本旅行主催のツアー「ながまれ海峡号」として運用されますが、観光に使われないときは定期運行で用いられています。
日本旅行主催のツアー「赤い風船 観光列車『ながまれ海峡号』に乗ろう 」は、日本で初めて旅行会社が観光列車の企画や催行を担当したことが評価され、2016年に鉄旅オブザイヤーを受賞しています。
道南いさりび鉄道の特徴
開業時から運行している「ながまれ号」は、道南地方の食や文化など魅力のある情報を発信することで、観光客に満足してもらうことを狙って企画されました。
ながまれ号の「ながまれ」とは北海道の方言で、「のんびりして」「ゆっくりして」を意味します。
観光団体用に車内で食事をゆっくり楽しめるよう、道南名産の「道南杉」を使ったテーブルやヘッドレストを設置できるようになっていますが、定期列車として運用するときはこれらを外して運転します。
沿線の過疎化が進んでいるため旅客輸送量は年々低下しており、JR貨物の線路使用料が売上の8割を占める中、補助金に依存した厳しい経営が続いています。
北海道新幹線の開業にあたって、江差線はバス転換する方向で検討されていましたが、地元の強い要望で鉄道を維持することが決まりました。
そのためか、資金面に限らず地元から手厚いサポートを得ています。
例えば、車内に応援メッセージが書かれたシールが貼られていたり、冬季に地元の人たちが「パートナー社員」として除雪作業に取り組んだりしています。
除雪には雪を溶かすヒーターの設置や除雪車両の稼働が最適ですが、どちらも費用がかかるため予算の確保が厳しい状況です。
冬季のみに雇用される地元のパートナー社員は、縁の下の力持ちとして列車の安全運行に不可欠な存在になっています。
ところで、鉄道ファンにおなじみの「青春18きっぷ」は同社線内では利用できませんが、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入すれば、五稜郭駅~木古内駅間と北海道新幹線の木古内駅~奥津軽いまべつ駅間を通して乗車できます。
本州と北海道を行き来できる旅客列車は北海道新幹線に限られるため、青春18きっぷで本州と北海道を往来する場合には必須の切符です。
なお、オプション券を使うときは、北海道新幹線と道南いさりび鉄道は同じ日に乗る必要があるので、乗車日に注意しましょう。
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