歴史
小川精機株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く小型エンジンの製造、販売メーカーです。
創業は1936年、設立は1941年で、模型用エンジンの先駆的存在です。当初は、自宅の一部に小さな工場を作り模型用の蒸気エンジンの開発を行っていましたが、1941年に株式会社として設立し、1954年に模型用ラジオコントロール装置の生産をスタートさせました。その後、1968年にロータリーエンジンを発売、1970年に量産化にも着手、成功させました。
1973年には、日本初となるシュニューレ掃気方式グローエンジンの開発に成功し、模型用のサイクルエンジンも量産を開始しました。
また、中古買取の業界でもプレミアのつく人気のライブスチームは、1978年に発売が開始されました。他社へのOEM(他社ブランドによる製造)を行なっていた時期もあります。
1983年には奈良工場が建設されるなど、事業が拡大していきましたが、1993年に双葉電子工業株式会社の子会社となりました。双葉電子工業株式会社は、1948年に設立された電子部品、電子機器などの設計、開発と販売を行う会社です。タッチセンサーや有機ELディスプレイなどが代表的な製品ですが、小川精機をグループ会社化することにより、ホビー商品の多角化をはかりました。
人気のライブスチームは、2021年3月に販売を終了させています。なお、販売終了となる前年2020年6月より、ライブスチームは在庫のみの販売に切り替えられました。
特徴
小川精機の特徴は、模型用エンジンを広く取り扱い、日本国内の模型業界において唯一といっていい地位を確立したことです。鉄道模型用エンジンだけでなく、飛行機模型用の2ストローク、4ストロークエンジン、ロータリー、ヘリ用エンジン、車の模型用エンジン、マリーン用エンジン、モーターや各種パーツなど、あらゆる模型に最適なエンジンをほぼ網羅しています。
しかしなんといっても鉄道模型の世界において注目すべきなのは、模型蒸気機関車「ライブスチーム」でしょう。現在はすでに販売終了で購入できるのは中古のみとなっているため、価格は高騰しています。
ライブスチームは、実物の蒸気機関車をミニチュア化した模型を意味します。屋外で模型を走行させる庭園鉄道に用いられることが多く、実勢に石炭やアルコールなどの燃料と水を用いて模型を動かします。
ちなみに、日本では、実際に乗車できる蒸気機関車よりも先にこの模型であるライブスチームが江戸時代に到来したとされています。ライブスチームは、蒸気機関車の仕組みを学ぶ教材としての役割を果たすこともあり、日本に持ち込まれたライブスチームもプレゼン資料のような役目を担っていたのかもしれません。
なお、古いライブスチームは、使用していない期間が長いと水に含まれるミネラルでボイラーの安全弁が固着してしまうことがあります。
小川精機のライブスチームにも同様のリスクがありますが、販売終了以降も修理や部品供給などのアフターサービスが継続されているので、トラブルが生じても解決する可能性はあります。ただし、パーツは在庫のみの販売なので、いずれセルフでの修理が必要となるかもしれません。
ファンを惹きつける理由
小川精機は、模型用エンジンのパイオニアです。そのため、メーカーの性質上、鉄道模型の走行に楽しみを見出すファンに愛されやすいといえるでしょう。
鉄道模型は、模型を作る楽しみ、鑑賞する楽しみ、走行させる楽しみがあるといわれていますが、小川精機の代名詞的な存在のライブスチームは、主に庭園鉄道の分野で愛好されてきた模型です。
事実、小川精機のライブスチームを持ち寄って走行を楽しむ、有志のための「法隆寺運転会」が定期的に開催されています。これは海外で人気の庭園鉄道の延長線上にある楽しみ方といえるでしょう。
創業者は自宅の片隅に小さな工場を構え、模型用エンジンを試行錯誤しながら完成させました。鉄道だけにとどまらず、飛行機、車、マリーンなどあらゆる乗り物にマッチした模型用エンジンの開発には、おそらく並々ならぬ情熱が必要だったはずです。他の追随を許さない職人気質の心意気を感じるところに、ファンは惹かれるのでしょう、また、エンジンの性能を信頼するのでしょう。
また、老舗メーカーには珍しくYouTubeチャンネルやFacebookページ、Twitterなどのデジタルコンテンツが充実していることも特筆に値します。
YouTubeチャンネル「OSENGINEmfgcoltd」は登録者数2,500人超え、Facebookページ、Twitterも比較的こまめに更新されています。
また、ふるさと納税の返礼品としてO.S.ENGINEを贈るなど、意欲的な取り組みがみられます。
職人気質と、広く普及させるための活動に労力を惜しまないところ、新しいデジタルツールを積極的に活用していくところが、ファンにとって魅力的にうつるのではないでしょうか。
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