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わたらせ渓谷鐵道

歴史

わたらせ渓谷鐵道は、群馬、栃木両県境を走る桐生駅~間藤(まとう)駅間、渡良瀬(わたらせ)川の渓谷沿い44.1kmを走る鉄道です。

愛称は、「わ鐵(わてつ)」。地元の人たちからは、「わた渓」や「足尾線」と呼ばれることもあります。

わたらせ渓谷鐵道のルーツは、1914年(大正3年)に足尾銅山で採掘した鉱石の運搬用に開通した貨物専用の足尾線(間藤駅~足尾本山駅)です。

足尾線は(大正7年)に国有化され鉱山業に欠かせない貨物線として活躍した鉄道路線です。

国内の銅の4割を産出していた当時の足尾鉱山は非常に栄えていました。けれども、徐々に資源が枯渇し、1973年(昭和48年)に閉山。足尾鉱山の閉鎖に伴い国鉄足尾線は、赤字を余儀なくされます。

1989年(昭和64年)に国鉄足尾線は廃止となり、その路線を引き継いだのがわたらせ渓谷鐵道です。

わたらせ渓谷鐵道が第3セクターでの運営を開始したのは、1989年(平成元年)3月29日。

その後、1998年(平成10年)10月10日 トロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」運転開始。2010年(平成22年)には、 イメージキャラクターの「わ鐵のわっしー」を発表します。

2012年(平成24年)4月1日 トロッコ列車「トロッコわっしー号」を運転開始。2019年(平成31年)に、開業30周年を迎えました。

ちなみに、わたらせ渓谷鉄道の全17駅のうち12は無人駅ですが、そのうち6駅には公募で採用されたボランティア駅長「ふるさと駅長」がいます。

車両

気動車(動力源を車体内に搭載して自走する鉄道車両)9両と客車4両、ディーゼル機関車2両の合計15両を保有。

わ89形310番台

1990年(平成2年)に登場したあかがね色の車体を持つ通勤通学用車両。車体は、富士重工製の三セク向け軽快気動車LE-DCで、ドアやクーラーなどにバス用部品を利用しているため、「レールバス」の愛称があります。

WKT-500形

2011年(平成23年)に運行を開始した通勤通学用の新型車両。 新潟トランシス製の三セク向け軽快気動車NDCで、車内はオールロングシートです。あかがね色とアイボリーのツートンカラーに、窓下部にゴールドのラインがあります。

WKT-510形

2013年(平成25年)に登場した通勤通学用車両です。 

WKT-520形

2019年(平成31年)に登場した通勤通学用車両です。WKTシリーズでは初めての車いす対応の洋式トイレを備えています。

WKT-550形

2012年(平成24年)に登場した窓ガラスのない観光用のトロッコ車両です。 「トロッコわっしー号」の愛称があります。客席の窓ガラスが脱着可能で、冬期はガラスを取り付けて運行します。

オールクロスシート木製の座席で、座席には大型のテーブルを配置。車内には、車いすスペースと車いす対応の洋式トイレ、車内販売用の売店スペースを備えています。あかがね色をベースに、赤と黄色を配した華やかなカラーリングの車体です。

DE10形

「トロッコわたらせ渓谷号」の客車(わ99形)を牽引するためのディーゼル機関車です。 

わ99形

1998年(平成10年)に運転を開始した「トロッコわたらせ渓谷号」用の客車。冬季は窓ガラスを取り付けての走行になります。

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