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津軽鉄道

 運行開始時、地域の人々の生活を大きく変え、人のみならず様々な物資を運んだ「津鉄」こと津軽鉄道。

「ストーブ列車」として全国にその名を知らしめた日本最北の私鉄、津軽鉄道は古き良き時代の風景を守り続けている鉄道です。

歴史

 津軽鉄道ができたのは、1927年(昭和2年)に川部~五所川原間を走っていた陸奥鉄道が鉄道省に移管されたことが発端です。

これにより配当で大きな金額を手にした株主たちが、翌年の1928年、北津軽郡新鉄道発起人会で津軽鉄道株式会社の設立を決めたのです。

この決定から五所川原~中里間の20.7kmの建設は直ちに始まりました。建設には用地買収や深郷田付近の底なし沼の工事等の困難の為に当初の予算を大幅に上回ったものの、工事開始から2年後の1930年(昭和5年)7月にまず五所川原~金木間が開通、そして11月には津軽中里まで開通しました。

2021年時点でもこの開通時の20.7kmと同じ営業距離です。

 津軽鉄道が運転を開始した当時、日本は金融恐慌や満州事変が勃発した時期でした。これに加えて地元を流れる岩木川の氾濫や天候不順による凶作にも見舞わたのです。

そのような状況で、旅客数の減少もさることながら発送貨物のメインだった米が激減し、津軽鉄道は苦戦を強いられていました。

 とはいえ津軽鉄道開業前までは沿線地域の足は徒歩か馬車、馬橇(ばそり)だったのが、一気に早く、そして大量の物資や人を運ぶことができたことで、沿線の人々の生活は飛躍的に向上しました。

こうして津軽鉄道は大多数の地域住民から歓迎され、「あこがれの星」とまで表現されたほどです。

 開始当初は苦戦をしていた津軽鉄道ですが、運賃の工夫や沿線地域の活性化、バス事業への参入等の策を講じた結果戦時下にも乗降客数は上昇、1944年に100万人を越えました。

 好調に進んでいた津軽鉄道ですが、1944年及び1946年の2度に渡り五所川原大火が起き、津軽鉄道は本社社屋等が焼失する等大きな被害を受けました。機関車と客貨車が被害を免れたのは不幸中の幸いでしょう。

この影響で再び困難な時期を過ごしましたが再建策を講じた結果盛り返し、1957年に五所川原市で開催された平和産業博覧会にも背中を押され、旅客数は急増しました。

 1975年以降、通学利用数の減少等から津軽鉄道は「特色ある鉄道の創造」に着手することになります。これが各種イベント列車の運行につながっています。

 2020年、津軽鉄道は全線開業90周年を迎えました。自然の美しい景色と沿線の住民、そして全国のサポーターと共に古き良き日本を演出する鉄道は活動を続けています。

路線概要

 津軽鉄道には津軽中里駅から津軽五所川原駅まで12の駅があります。このうち津軽中里駅、中ほどの金木駅、そして津軽五所川原駅が有人で深郷田、大沢内、川倉、芦野公園、嘉瀬、毘沙門、津軽飯詰、五農校前、十川は無人駅です。

沿線

沿線で全国的に有名な施設は金木駅にある太宰治記念館「斜陽館」です。また地域100年プロジェクトの一貫で2021年の冬に「雪さくらレール・トンネルin芦野公園駅」を実施した芦野公園駅では津軽鉄道が公園内を通るという全国でも珍しいルートになっています。

 津軽五所川原駅からJR五所川原駅までは徒歩数分の距離にあり、遠方から列車で訪れる観光客が往来します。

車両

 津軽鉄道の施設や車両は開業当時から使われているものが多いですが、長く愛され使い続けられている良さを演出しています。

 普通列車は21形式で通称「走れメロス号」、1996年と2000年に造られた軽快ディーゼル動車です。

 冬場に登場する機関車、ストーブ列車はDD350 形式ディーゼル機関車で、他にはまずお目にかかれないダルマストーブと、車内販売される名物のスルメを目当てに多くの観光客が訪れます。

手動ドアという不便さも楽しみの1つになるでしょう。2021年時点で運行されている客車は4代目になります。前代は1927年(昭和2年)に国鉄で製造・使用された後1960年に津軽鉄道に譲渡されたオハ3126です。

国鉄客車初の半銅製客車という歴史的価値が認められ、引退後鉄道博物館に「里帰り」しています。このオハ3126は全長17m、二重屋根構造で、台枠の強度を高めた「魚腹台枠」、衝突時にせりあがりを避ける為のアンチクライマー、そして車軸の長い台車(TR 11)を使用していました。

また製造当時は溶接技術が確立されていなかったので、リベット組み立てが採用されています。

 イベント列車はこの他に夏の期間限定で客車内に俳句の短冊と共に津軽金山焼の風鈴を吊るした風情ある風鈴列車と、職員が飼育した鈴虫をかごに入れて車内に設置、秋の到来を美しい虫の音が告げる鈴虫列車があります。

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