北近畿タンゴ鉄道は京都府と兵庫県で宮津線と宮福線を保有する第三セクターの路線です。国鉄の分割民営化に伴う不採算路線の受け皿として会社が設立されました。
元々不採算路線であったため、その経営は苦しいものがありますが早くから観光列車に力を入れるなどの企業努力も怠っていません。今回は北近畿タンゴ鉄道の歴史と特色を、その車両を中心にお伝えします。
北近畿タンゴ鉄道の歴史
北近畿タンゴ鉄道は1982年に前身である宮福鉄道株式会社として設立、1988年から宮福線を開業しました。この頃は国鉄からJRへの民営化に伴い多くの鉄道会社が設立された時代です。
その車両も当初は旧国鉄車両を引き継いだものでした。北近畿タンゴ鉄道が引き継いだのはキハ58系。1989年から走り出しています。
このキハ58系は国鉄が1961年に開発した車両です。引き継いだ時点ですでに老朽化していました。いわゆる国鉄色の強いディーゼルカーです。北近畿タンゴ鉄道は開業当初から観光にも力を入れていました。
それがKTR001形。「タンゴエクスプローラー」として新大阪から宮津方面に向かっています。今では多くの鉄道会社が走らせている観光列車ですが、このタンゴエクスプローラーは早い時期の登場でした。
その話題性もあって子ども向け、大人向け問わず多くの鉄道関連書籍で取り上げられています。タンゴエクスプローラーは惜しまれながら2011年に引退しました。
北近畿タンゴ鉄道の特色
北近畿タンゴ鉄道は観光列車に力を入れています。これは沿線の事情もあるのです。北近畿タンゴ鉄道が走る京都府や兵庫県の北部は人口密集地とはいえません。
このため、通勤通学目的の旅客が多く見込めないのです。また、北近畿タンゴ鉄道はJRの路線にも乗り入れています。タンゴエクスプローラーのように新大阪駅発にすれば新幹線からの乗り継ぎ客も取り込めます。
タンゴエクスプローラー以後にも、KTR8000形を利用した「タンゴディスカバリ―」などは新大阪駅発です。このほか同型を使用した特急「はしだて」、「タンゴリレー」など多彩なラインナップとなっています。
このほか、一般旅客用に北近畿タンゴ鉄道が運用しているのが1989年から順次導入したKTR700形やKTR800形です。これらの車両は一般旅客用の普通列車にも利用されています。
ただし、そこは観光に力を入れている北近畿タンゴ鉄道のこと。KTR700形を改造し、観光列車「あかまつ」、「あおまつ」、「くろまつ」といった観光列車を誕生させています。
なお、JR西日本との相互運転が可能なため、JR西日本が運用する289系、287系、113系といった関西ではおなじみの車両もみることが可能です。
まとめ
こうしてみると、北近畿タンゴ鉄道が観光に注力していることがよくわかりました。ただ、観光に比重を置くことは一般旅客があまり期待できないことの裏返しでもあります。
実際に会社の利益はなかなか上向いていません。KTR700形もすでに30年以上経過し、そろそろ更新の時期が迫っているものの、後継車両はまだ出現していません。
苦戦はしつつも、観光で一定の成果を挙げているのは事実です。今後、北近畿タンゴ鉄道どのような策に打って出るのか、注目しましょう。
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