豊橋鉄道は豊橋市を中心に運行している鉄道です。新豊橋駅を始発として田原市方面の「渥美線」と、豊橋市内を走る市電「東田本線」(通称、市内線)で構成されています。
広島市電などと同様に、鉄道線と軌道線を持つ会社です。こうした豊橋鉄道の歴史と特色を、その所有する車両を中心にみていきます。
豊橋鉄道車両の歴史
1924年に設立された豊橋鉄道ですが、1939年には名古屋鉄道(名鉄)の傘下に入ります。このため、豊橋鉄道の運用する車両も名鉄の中古車両が多くありました。
例えば、渥美線を走っていた7300系。豊橋鉄道は1997年に昇圧、つまり電圧を上昇させることを実施しました。その際導入されたのが、この7300系です。残念ながら7300系は加速力に乏しく、ダイヤ改正の障害となったことから短命に終わりました。
このほかにも1900系、1750系といった車両が名鉄から譲渡されています。
一方、市電である市内線を走る車両は名古屋市電との縁が深いものばかりです。
モハ300形、モハ400形、モハ500形といった初期の車両から、モ3700形、モ3800形、モ3900形などまで、平成の時代まで走っていた車両の多くは名古屋市電から譲渡を受けています。
名古屋市と豊橋市は同じ愛知県内で距離的にも近いこと、名古屋市電は地下鉄が開業するにつれ順次廃止されていったことから、豊橋鉄道が車両の受け皿となったと考えられます。
豊橋鉄道車両の特色
現在渥美線で走っている車両は1800系です。こちらの製造元は東急電鉄。2001年に放火と思われる火災が発生し廃車となった車両もあるものの、現在でも10編成が運用されています。
この1800系は「カラフルトレイン」として、編成ごとに色分けがなされているのです。このため、自分がどの編成に乗ったのかが一目でわかります。
渥美線の走る渥美半島は温暖な気候を利用して花の栽培が盛んです。こうした点をなぞらえて、1801は「バラ」で赤、1803はつつじでピンク、といった具合に愛称と対応したカラーラインが与えられています。
花の咲き乱れる渥美半島を色とりどりの車両が走り抜けているのです。
一方、市内線の主力はモ780形、モ800形でいずれも名鉄にルーツを持つ車両です。名鉄が運営していた岐阜市内を走っていた市電が廃止されたことから、豊橋鉄道に譲渡された経緯があります。
このように他社の車両に頼っていた市内線ですが、2008年に83年ぶりに自社発注の車両を導入しました。T1000形です。いわゆる低床で連接型の車両で未来的なデザインとなっています。
市内線では、イベント列車を走らせることもあります。イベント列車というと観光地などで走るイメージですが、市内を走る市電では景色を楽しむわけにはいきません。
そこで夏は「納涼ビール電車」、冬は「おでんしゃ」という、お酒を提供するタイプのイベント列車が運行されているのです。コロナ禍以前では予約を取るのも大変なほど盛況でした。
まとめ
2路線を持ち単年度では黒字であるものの、その経営は盤石とはいえません。東海地方で市電が走っているのは、豊橋市だけとなってしまいました。
このため、イベント列車をはじめ多くの乗客を増加させる策をとっています。とはいえ、渥美線沿線には高校や大学も多くあります。市内線も市役所や公園など、主要な施設をつないでいるのも豊橋鉄道です。豊橋鉄道はそれだけ市民の足となっているのです。
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