東京モノレール

日本初の民間専用空港へ人々を連れて行った「未来の乗り物」

東京モノレールは東京オリンピック開幕直前の1964年9月17日に運行開始した、日本初の公共交通機関のモノレールです。

浜松町駅から羽田空港第二ビル駅の17.8kmを18分で結んでいます（空港快速乗車時）。*1*

歴史

東京モノレールは東京オリンピック開幕直前の1964年9月17日に浜松町〜羽田駅（現・天空橋駅、現在の羽田駅とは別の駅です）の間で開業しました。当時の羽田空港は現在より内陸にターミナルがあり、当時の空港ターミナルの地下に駅がありました。

その後、1992年に天王洲アイル駅が開業。さらに京浜急行空港線が羽田駅（当時）より沖合いに羽田空港駅（現・羽田空港第一第二ターミナル駅）まで延伸開業したのと同時に天空橋駅へと改称しています。

2004年に羽田空港第2ターミナルビルが開業されるのに伴い、羽田空港第2ビル駅開業、さらに2010年に羽田空港国際線ターミナルが開業したのに伴い羽田空港国際線ビル駅が開業し、現在の東京モノレールの路線が出来上がりました。また、同年路線名を「東京モノレール羽田空港線」に変更しています。*2*

浜松町から羽田空港第3ターミナル駅までを結んでいる路線です。2002年より、ワンマン運転を開始しています。

運行種別は2021年12月現在「普通」「区間快速」「空港快速」の３種類があります。以前は普通・快速の２種別でしたが、2007年のダイヤ改正で区間快速・空港快速が新設されたのに伴い*3、廃止されました。

東京モノレールは羽田空港の利用者だけではなく、生活路線・通勤路線としても使われています。

天王洲アイルは言うまでもなく、大企業の拠点が数多く存在するオフィス街です。

流通センター駅は日本有数の物流施設「東京流通センター」の目の前に建てられています。大井競馬場駅は競馬場へのアクセスの他、品川区八潮エリアの住民の通勤・通学の足となっています。

工場が立ち並ぶ昭和島駅を抜けると羽田空港の敷地に入ります。天空橋駅前は2020年に大規模複合施設「羽田イノベーションシティ」が先行開業しました。2023年には正式オープンが予定されています。*4*

天空橋を過ぎるといよいよ羽田空港第３ターミナル駅です。こちらは国際線が発着します。その次の新整備場駅を過ぎると羽田空港第１ターミナル駅、そして終点の羽田空港第２ターミナル駅と続きます。

京浜急行が両ターミナルの間に駅を開設して１駅で２ターミナル分の乗客を案内しているのに対し、東京モノレールは線路を大きく曲げて各ターミナルごとに駅を設けているのが特徴です。

胡座型モノレールと呼ばれる、1本のレールの上に車両が跨る形をしているモノレールです。

1990年から投入された1000形が10編成運用されており、運行開始から30年たってなお、最も多くの編成が在籍しています。一部車両は塗装がリニューアルされ、外観ももっともバラエティ豊かなものとなっています。

1997年から投入された2000形はVVVFインバータが日本のモノレール業界として初めて搭載されました。現在４編成が運用されています。*5*

2014年に運行開始された10000系は現在7編成が運用されています。鮮やかな青とライムグリーンの帯が特徴。車内には４カ国語に対応可能な車内表示ディスプレイが採用されているほか、無線LANが設置されており、快適にインターネットを利用することができます。*6*

羽田空港や周辺エリアに行く機会があったらぜひ、東京モノレールを利用してみてください！

参考

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