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多摩都市モノレール

東京の鉄道網は、都心を走る山手線を中心に放射状に郊外へ延びています。

郊外で放射状に延びる鉄道各線を連絡する鉄道はあまりありません。

多摩地区においても東西に移動する鉄道は充実していますが、鉄道各線と接続する南北方向の交通手段は路線バスに限られていました。

 多摩都市モノレールは、多摩地区の南北交通の円滑化とまちの整備開発を目的に構想されました。

現在は、多摩センターから東大和市の上北台まで完成していますが、計画自体は全長93キロ及ぶ構想の一部です。今後の展開が待たれます。

路線概要

 モノレールは何となく街中を走り抜けるイメージがありますが、多摩都市モノレールの路線は割と変化に富んだ路線になっています。

現在は多摩センターから上北台の間16キロが営業中です。接続する路線は、小田急多摩線、京王相模原線、京王線、JR中央本線、西武拝島線と接続しています。

また、多摩動物公園駅から高幡不動駅の間は京王動物公園線と平行に走っています。

歴史

 多摩都市モノレールは、1982年度東京都長期計画に盛り込まれた総延長93キロに及ぶモノレール構想に端を発します。

なかでも交通量が増加している多摩センター~立川~上北台の区間が「特に緊急度が高い路線」として整備することが決定されました。

1986年4月8日、事業会社として「多摩都市モノレール株式会社」を設立、建設が開始されました。

1998年11月27日上北台~立川北間が開通、2000年1月10日には立川北~多摩センター間が開通。現在の営業区間が完成しました。

当初は、建設費高騰により債務が増加、経営は苦境に立たされていましたが、利用者の増加により経営は改善され、現在は当初構想のうち上北台よりJR八高線の箱根ヶ崎方面への延長計画が進められています。

沿線

 多摩都市モノレールの特色は一部の例外区間をのぞき、高い高架線を走るため、車窓の眺望が開けていることでしょう。多摩丘陵から武蔵野台地の上を高架線で走り抜けます。

ステーションナンバーの若い方から沿線を紹介していきましょう。ナンバーTT01番は多摩センターです。多摩ニュータウンの中心、多摩センターでは小田急多摩線と京王相模原線と接続します。

駅の構造は町田方面への延長を考慮した造りのため道路の上にあり両線の多摩センター駅とは少し離れています。ま両線は高架駅のため、多摩都市モノレールの駅はさら上層に位置します。

多摩センターを発車したモノレールは、幹線道路の上を進み、松が谷駅に停車、右手には大塚神明社の大イチョウが見えます。続いて大塚・帝京大駅です。

こちらも道路上に駅が設置されています。ちなみに、駅前のバス停は「堰場」となっており、モノレール開通前から変更されていまえん。

ここから都市モノレールの名前と違った表情をみせます。野猿街道を乗り越し高架線は徐々に地上におりていきます。中央大学・明星大学駅に到着します。この駅は現在モノレール全線唯一の地上駅です。

立川方面であれば右側が明星大学、左側が中央大学のキャンパスになります。もともとこの場所には丘や雑木林があったのですが跡形もなくなっています。

出発したモノレールは多摩丘陵トンネルへ入ります。トンネルを抜けると山の中といえば語弊がありますが、山間のエリアへ出ていきます。

進行方向左手に多摩動物公園、右下に京王多摩動物公園駅を見下ろす多摩動物公園駅です。京王多摩動物公園駅に隣接していますが連絡はしていません。

かつて京王多摩動物公園駅から中央大学や明星大学の最寄駅とされていました。実際は小高い丘を越えるルートで、割と大変だったようです。モノレールの開通により通学が楽になったそうです。

多摩動物公園から高幡不動までは京王動物園線に並行する道路に沿って進みます。途中、程久保駅に停車、高幡不動駅に到着です。

京王線の高幡不動駅より東側にあり少し離れています。高架線ですので、モノレールからは京王線の車庫が見えます。

高幡不動駅を出発します。進路はほぼ北です。土方歳三資料館の最寄万願寺駅を過ぎ、中央自動車道を乗り越すと甲州街道駅です。

甲州街道駅をでると間も無く多摩川を渡ります。柴崎体育館駅です。駅名の柴崎体育館ですが、近くの立川市柴崎市民体育館にちなんでいます。体育館には室内プールも併設されています。

柴崎体育館駅を出ると、周辺に徐々に商業施設やビルが増えてきます。立川南駅です。JR線の南側にある駅で、JR立川駅とはデッキで繋がっています。

立川南駅から次の立川北駅までわずか400メートル。JR線のたくさんの線路超えれば立川北駅です。

こちらもJR立川駅とは屋根付きデッキで結ばれています。なお、立川南駅と立川駅の間は屋根がないので、立川北駅の方が乗換のお客さんが多いようです。

立川北駅からしばらくは商業施設やビルの合間を走ります。左手には立川防災拠点や政府系の施設が広がります。立川飛行場や昭和記念公園も垣間見えます。

モノレールはやや北東へ向きを変え、高松駅を過ぎます。左手に車両基地への引き込み線が分岐していきます。そして左手から引き込み線が合流し、ららぽーと立川立飛が見えてきたら立飛駅です。

少し走ると再び進路を北へかわりってすぐに泉体育館駅です。こちらも駅前に立川市泉市民体育館が立っています。こちらの施設にも室内プールが併設されています。モノレールはさらに道路上を北へ進みます。

ちなみにモノレールの下を走る道路は芋窪街道といいます。砂川七番駅を過ぎ、玉川上水を渡ったところに西武拝島線との接続駅玉川上水駅が設けられています。右手には西武鉄道の車庫が見えます。左手には立正佼成会の墓地が広がります。

洒落た駅名の桜街道駅を過ぎると終点上北台駅です。多摩センター駅同様に延伸を考慮した造りになっています。バスターミナルも併設されており、武蔵村山市方面へのバスが運行されています。

また西武主催試合開催の場合、メットライフドームへの臨時バスの運転行われます。バスで20分ほどの場所に多摩湖があります。東京都の重要な水源のひとつで、ドーム型の取水塔は有名です。

車両基地は、高松駅と立飛駅の間で分岐する引き込み線の先にあります。場所はちょうど立川市役所の東側になります。

車両

 開業当初から使用している1000系4両編成に統一されています。1000系はアルミ合金製15m2扉車両で、現在16編成が営業しています。IGBT素子によるインバータ制御、回生ブレーキを備えた車両で、ATOも備えており、自動運転にも対応可能です。現在は全線でワンマン運転が実施されています。

もともと1000系はセミクロスシートで登場しました。しかし利用者の増加により、乗客の利便性を高めるため、すべての車両をロングシート化しました。現在はすべてロングシートになっています。

多摩都市モノレールは、車窓風景の素晴らしい路線です。高幡不動や玉川上水では交差する鉄道の車両基地を見ることもできます。HP上では、眺望の良さのPRとして、ダイヤモンド富士の見えるチャンスがある時間を公開しています。

現在、上北台から箱根ヶ崎への計画が動き出していますが、南側も町田や八王子への延伸計画もあり、今後の動向が楽しみな路線です。

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