岡山電気軌道とは、岡山市内を走る路線電車を経営している会社です。
路面電車、市電と呼ばれる路線の路線数は全国的には減少傾向で推移しています。
そんな中でも岡山市電は元気な路面電車のひとつ。
そんな岡山電気軌道が運行する岡山市電を、車両を中心に歴史と特色を紐解いていきます。
岡山電気軌道の歴史
岡山電気軌道が運行する岡山市電が開業したのは1912年のこと。
これはまだ明治時代の話です。
地方都市の市電としてはかなり早い開業といえます。
岡山市電は岡山駅から走る東山本線とその途中から分岐する清輝橋線の2路線。
距離もそれほどありません。
それでも110年近くその路線を守っているのです。
そんな岡山市電も開業当初は10形や100形という木製の車両を使用していました。
ただ、岡山市電はこれらの車両を改造しながらも戦後も使用していたのです。
やはり資材のない時代。
古い木製車両の一部を鋼板とする、架台だけ鋼製とする、といった改造を行なっていました。
また、他社の多くが行なっていたことも岡山市電も行なっています。
それは他社からの譲り受け車両の活用です。
場所が近いことから、元呉市電の2000形、2500形、2600形が導入されています。
この他、導入実績があるのが秋田、大分、名古屋といった諸都市の市電車両です。
こうした古い車両や他社の車両を活用しながら、岡山市電は走っていました。
岡山電気軌道の特色
岡山市電の特色は比較的早く超低床電車を導入したことです。
超低床電車とはプラットホームからほぼ段差無しで乗り降りできる車両のこと。
岡山市電では2002年に9200形が導入されました。
これは日本の市電の中でも早いほうです。
9200形は市電の先進地域であるヨーロッパの市電を元に日本のメーカーが開発しました。
その愛称は「MOMO(モモ)」。
桃太郎の伝説で有名な岡山らしいネーミングです。
岡山市電はこの9200形は3編成を所有しています。
そのうちの1編成はテレビアニメ『チャギントン』とライセンス契約を締結し、「おかでんチャギントン」として運用中です。
その仕様はラッピングだけでなく、外観も他の9200形と大きく異なります。
「おかでんチャギントン」は観光列車としても運行中です。
もうひとつの特色は独自のパンタグラフ形式を持つことです。
「石津式」もしくは岡電式、岡軌式とも呼ばれる独特の形式となっています。
この石津式パンタグラフは高速走行には向いていないものの、保守点検が楽に行えることが利点です。
岡山市電では9200形以外の車両はすべてこの石津式のパンタグラフとなっています。
この石津式パンタグラフは2022年現在で岡山市電だけが使用しているオリジナルのパンタグラフなのです。
まとめ
大都市ではあるものの、人口70万人ほどの岡山市。
岡山市電の営業距離も4.7㎞とそれほど長いものではありません。
それでも100年以上走り続けているのは、経営会社の努力はもちろん、地域の人々の協力あってのことです。
岡山駅前の桃太郎の銅像と岡山城に見守られながら、今日も岡山市電は走り続けています。
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