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長野電鉄

長野電鉄の歴史

長野電鉄は長野県の北部に路線を持つ私鉄で、1920年設立の河東鉄道を発祥としています。

1926年に河東鉄道が長野電気鉄道を合併し、現在の長野電鉄に社名を変更しました。

現在運行している路線は長野駅と湯田中駅を結ぶ長野線のみですが、2012年までは屋代駅と須坂駅を結ぶ屋代線も運行していました。

現在運用している車両は、特急列車用であれば1000系と2100系があり、それぞれ小田急の10000系とJR東日本253系を譲り受けたものです。

1000系は「ゆけむり」の愛称で4両×2編成、2100系は「スノーモンキー」の愛称で3両×2編成を運行しています。

普通列車用の3000系、3500系、8500系はそれぞれ、東京メトロ03系、営団3000系、東急8500系を譲り受けたものです。

3500系は1993年から運行しておりこれまで2両×14編成、3両×3編成を運用してきており、2005年から3両×6編成の8500系を投入しました。

しかし、8500系は急勾配を走行するのに必要な抑速ブレーキを有していないため、勾配がきつい信州中野駅~湯田中駅間を走行できません。

なお、抑速ブレーキとは下り勾配でも一定速度で走行できるようにするためのブレーキで、急勾配区間を走行するには必須の装備です。

したがって8500系は長野駅~信州中野駅間限定で運用されており、信州中野駅以遠は引き続き3500系を運用しています。

急勾配に対応する車両を探していたところ、運用が終了となる東京メトロ03系が見つかり2020年から導入を開始しました。

現在は3両×3編成を運用しており、最終的には5編成を投入して3500系のすべてを置き換える計画です。

長野電鉄の特徴

長野駅は地下にあり、長野駅~善光寺下駅間の約2kmは地下を走行しています。

もともとは地上を走行していましたが、モータリゼーションの進行で地上の交通量が増加したため、長野電鉄の踏切が原因の渋滞が激しくなり、交通渋滞の緩和を狙って1981年に当該区間の地下化を行いました。

湯田中駅に向かう途中に小布施駅がありますが、小布施駅構内には1990年に開設された「ながでん電車の広場」が常設されています。

小布施駅を通る乗車券か入場券を持っていれば、だれでも自由に入れる広場です。

ながでん電車の広場は過去に運用していた車両を展示する場で、かつてはED5000系、モハニ130系、モハ600系、モハ1000系が各1両ずつ計4両が展示されていました。

今はこれらの車両は展示されておらず、かつて特急列車として運用していた長野電鉄オリジナルの2000系が1両保存されているのみです。

終点の湯田中駅は、スキー場で有名な志賀高原への玄関口に当たるため、各方面へのバスが多数出ており、外国人観光客の姿も多い駅です。

現在のホームの反対側には国の登録有形文化財に登録(2005年)されている旧駅舎とホームが残されており、旧駅舎は現在でも休憩所として使われています。

湯田中駅へは特急列車を利用すれば約45分で到着しますが、特急列車はすべて有料特急で、乗車区間にかかわらず自由席であれば大人100円、指定席であれば大人300円の特急料金を支払う必要があります。

なお、スノーモンキー号には1室のみ個室があり、1室1200円で4名まで利用可能で観光客の人気を集めています。

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