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信楽高原鐵道の歴史

信楽高原鐵道について

 信楽高原鐵道は、滋賀県甲賀市を走る第三セクターの鉄道会社で、JR草津線の貴生川駅~信楽駅を結ぶ信楽線を運営しています。

信楽は、日本六古窯のひとつで、タヌキの置物で知られる信楽焼の陶器産地です。終点の信楽駅では、ホームにたくさんの信楽焼のタヌキが並び、乗客を出迎えてくれます。

事故を乗り越えて~信楽線の歴史~

 信楽線は、1933年に旧国鉄が開業させた路線です。旧国鉄の財政悪化に伴い、国鉄再建法に基づき特定地方交通線(赤字ローカル線)に認定され、1987年に信楽高原鐵道株式会社が設立し、赤字路線ながら鉄路の存続を実現しました。

しかし、1991年にJR草津線からの臨時快速列車との衝突事故(信楽高原鐵道列車衝突事故)が発生、死者42名、負傷者614名という大惨事を引き起こし、大きなニュースになりました。

この事故の発生時、旧信楽町では「世界陶芸祭セラミックワールド’91」が開催されており、臨時快速列車は定員の2.8倍という超満員の状態であったため、死傷者も大きくなってしまいました。

事故の詳細を説明しましょう。信楽線は、全線が単線の非電化路線で、路線継承時、途中の区間で列車がすれ違うことはできませんでした。

そのため、世界陶芸祭に訪れる多くの乗客に対応するため、列車本数の増加に向けて、対向列車とすれ違うことができる設備が必要となりました。

そこで、貴生川駅~紫香楽宮跡駅間に建設されたのが、小野谷信号場です。列車衝突事故は、この小野谷信号場と次の駅の紫香楽宮跡駅の間で発生しました。

JR草津線からの臨時快速列車が、小野谷信号場で対向列車を待ってから出発しなくてはならないところを、そのまま出発してしまい、正面衝突してしまいました。

原因は、複数あります。1つは、小野谷信号場の建設により、信号システムの改修が必要でしたが、近畿運輸局による改修後のシステムの検査を終えた後、両社が無断で信号システムを追加改修してしまい、その後、システムに関する相互連携を取っていなかったことです。

そのため、信号システムが正常に動作しないことがしばしば発生していました。事故当日も同様に不具合があり、係員が信号機の代わりに現地で指示を出す運用を行うことになってしまいました。

しかし、事故発生時、臨時快速列車の運転士は、小野谷信号場到着後、係員の到着を待たずに、不具合を起こしている青信号を過信し、列車を出発させてしまいました。これが2つ目の原因です。

さらに、当日社員は信楽駅で大量の乗客をさばくのに手一杯で、係員が小野谷信号場に到着するのが遅くなったことも含めて、リソースを割けなかったことも3つ目の原因としてあります。

このように、ハード面や安全意識を含めたソフト面、人的および資金リソース面など複数の要因が重なり、大事故を引き起こしたと言われています。

 その後、小野谷信号場は廃止となり、現在、信楽線はかつてのように1列車が往復するのみのダイヤを採用しています。また、JR西日本との直通運転も行われなくなりました。

信楽線で信楽焼きと忍者を愉しむ

 このような大事故を乗り越え、身の丈にあった運行を行っている信楽線ですが、沿線の魅力がなくなったわけではありません。

終点の信楽駅周辺には、信楽焼の工房があり、NHKの連続テレビ小説「スカーレット」の舞台にもなったほか、手ごねやろくろを使った焼き物体験ができ、完成品を後日自宅に届けてもらえます。

また、信楽線が走る甲賀市は忍者の里としても知られ、信楽線の一部の列車は忍者の装飾がされた忍者列車も走っているほか、「甲賀の里忍術村」では忍者姿になって、手裏剣道場や水蜘蛛の術など、様々な忍術にチャレンジすることができます。

列車の運行は細々ながら、沿線の魅力が絶えない信楽線です。

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