広島電鉄は広島市内の路面電車と、広島市内と広電宮島口を結ぶ宮島線を有する会社です。
路面電車の廃止が続く日本では健闘している会社といえます。広島電鉄、通称「広電」は市電の成功例のひとつと言われています。
また、一地方の市電を超えた活動もしているのです。
そんな広電の歴史と特色を、車両を中心に解説していきます。
広島電鉄の歴史
広島電鉄の創業は1942年。太平洋戦争中の発足です。ですが前身を含めると、1910年の設立となります。
これは明治43年にあたり、首都圏や大阪圏以外ではかなり早い時期の設立です。
広電は大きく市内線と呼ばれる路面電車の区間と、宮島線と呼ばれる鉄道区間に分かれます。
そんな広電に関するエピソードで外せないのが1945年の原爆投下と被爆電車。原爆投下で甚大な被害を受けた広島市ですが、宮島線の一部は翌日の7日から再開。市内線も9日から営業を再開しています。
その時運行に携わった女学生の証言によれば使用されたのは400形と呼ばれる車両でした。
このエピソードはドラマにもなったお話しです。400形は現存していませんが、当時被爆した150形や650形は今でも残っており、特に650形は未だに引退しておらず、在籍扱いとなっています。
650形は平和学習にも活用され、その役割を続けているのです。
広島電鉄の特色
広島電鉄の特色はまず車両を大事に使っていることです。
通常形式番号を異なる車両で使うことはないのですが、広電には、〇代目××形といった車両が多数在籍しています。
例えば3代目100形、2代目200形といった具合です。これらは初期の特に印象的な車両の復元車両となっています。
この他、各地の車両を譲り受けた結果、日本だけでなく世界の市電が集まるようになりました。
それはさながら「走る市電博物館」といった様相です。1988年に導入された元ハノーバー市電だった200形、元大阪市電の750形といった車両が在籍しています。
営業運転はしておらず保存されている車両も含めるともっと多くなるのです。
当初から狙って集めたわけではありませんが、全国的に市電が廃止される流れの中で、廃止路線の車両を引き取ってきた結果といえます。
また、連接車が多いのも広電の特徴です。これは市内線と宮島線が直通運転していることにも関係しています。
1979年に初めて導入された3000形を皮切りに、5000形、2代目1000形といった車両が活躍中です。
これらの連接車は超低床電車が多く、同時に電停のバリアフリー化なども一体として進めています。
利用者が使いやすいように広電は日々進化を遂げているのです。
まとめ
広島電鉄は市内線と宮島線という、路面電車と通常の路線を直通運転している数少ない会社です。
そして原爆ドームと厳島神社という、世界遺産を結んでいる唯一の路線でもあります。
ふたつの世界遺産を沿線に持つ鉄道会社は世界的にみても多くありません。
こうした点も、全国的に市電が廃止される中でこれまで生き残ってきた理由です。
路線電車の成功例ともいわれる広電。今後、広電がどのように進むのか、それが日本の他の路面電車の参考となることでしょう。
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