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阪急電鉄

阪急電鉄は関西ではおなじみの鉄道会社です。

しかし、その歴史や特徴をご存じの方は意外と少ないです。

たとえば阪急電鉄の前身があったことを皆さんご存じでしょうか。

そこで今回は、阪急電鉄の歴史と特徴を鉄道視点でご紹介します。

長い歴史を誇る鉄道会社ですが、この記事を読めば、阪急電鉄についての知識が深まります。

鉄道視点でせまる!阪急電鉄の歴史

まずは、阪急電車の歴史を鉄道視点で振り返っていきます。

阪急電鉄の前身と運行車両

阪急電鉄は大手私鉄会社の一つで、関西では圧倒的なブランド力を誇ります。

阪急電鉄の前身は箕面有馬電気軌道です。

箕面有馬電気軌道は1907年に設立されました。

当時運行されていた主な車両は、「箕面有馬電気軌道1形電車」、「箕面有馬電気軌道34形電車」です。

「箕面有馬電気軌道34形電車」の車体は木製でしたが、

「箕面有馬電気軌道1形電車」は木造車から、1928年に簡易半鋼化されました。

昔は車両の素材に木が使われていて、現在とは製造方法も異なります。

しかし、阪急電車のシンボルである阪急マルーンは(マルーンカラー。阪急電車の車両の色のことです)、100年以上、車両に塗装されています。

時代によって、電車の生産方法は変化します。

しかし、その変化の中で受け継がれているものが、阪急電鉄にはあります。

自動操縦車両の発明など、ハイテク技術が導入されている最近の車両事情。

その変化に飲まれず、鉄道会社としての歴史を受け継いでいるのは、阪急電鉄の魅力と言えるでしょう。

この歴史は絶やさずに伝えていきたいですね。

社名変更で阪急電鉄に

箕面有馬電気軌道が阪急電鉄に社名を変更したのは1973年です。

阪急という名前の由来になったのは、1918年時の社名の略称です。

当時の社名は「阪神急行電鉄」でした。

「阪神急行電鉄」を略して、「阪急」と呼ばれていたことが、現在の阪急電鉄の由来になります。

社名変更など、会社としての変化を経て、阪急電鉄の列車も変わっていきました。

現在は下記の車両が運行されています。

特徴は後述します。

1000系
1300系
3300系
5000系
5100系
5300系
6000系
6300系
7000系
7300系
8000系
8200系
8300系
9000系
9300系
京トレイン
京トレイン雅洛

阪急電鉄の車両の特徴

阪急電車の歴史と運行車両をご紹介しましたが、次はそれぞれの車両の特徴を確認します。

阪急電鉄の車両は、一見どれも同じような車両に見えますが、それぞれ特徴があります。

1000系

移動空間と環境性能にフォーカスを当てた車両です。

電車の騒音を減らし、車両の扉の頭上に液晶ディスプレイを設置。

停車駅だけでなく、ニュースと天気予報、そして動画広告などが映しだされます。

移動空間が快適になるとともに、騒音の低減も実現しました。

1300系

1000系と同じく、移動空間と環境性能にフォーカスを当てた車両です。

運用線区は京都線ですが、堺筋線(地下鉄)への乗り入れも可能です。

3300系

堺筋線(地下鉄)と相互利用するために建造された車両が3300系。

建造からしばらくして冷房などが設備されました。

5000系

神戸線と宝塚線で初の1500V仕様の車両が5000系です。

1500Vは供給電圧の値のことです。

5100系

冷房装置が設備された量産型の車両です。

建造当初、冷房装置が設備された車両は少ない状況でした。

神戸線、宝塚線、京都線の各線に冷房が設備された車両を、均等に配備するために、全線で運行できるよう設計されています。(各線で車両の機器類の規格が、異なっていたため、そのような設計になりました。)

5300系

5100系同様、冷房装置が設備された量産型の車両です。

堺筋線との相互利用を可能にし、5100系相当の機器が採用されています。

3300系と5100系を足したような車両と言えるでしょう。

6000系

2200系の車体に5100系の機器を搭載した車両です。

6300系

鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した車両です。

(鉄道友の会ブルーリボン賞は、鉄道友の会という鉄道の愛好者団体が授与している賞です。正式に国内で営業運転している新造、改造車両から選定されています。)

7000系

200車両以上製造された車両で、これは阪急電鉄で最大の製造数になります。

7300系

京都線に初めて導入された界磁チョッパ制御車です。

界磁チョッパ制御とはモーター制御方法の一つで、モーター制御は必要に応じて回転速度や方向を変化させることが可能です。

8000系

阪急創立80周年を記念して開発されたのが8000系です。

8200系

ベースは8000系と同じです。しかし、車体が8000系と非常に異なっています。そのため、区別する意味で、8200系として運行。

8200系の車両には、「収納式座席」が設備されています。

収納式座席とは文字通り、収納できる座席を意味します。

8300系

京都線用の列車で、平成元年から製造されました。

堺筋線との相互利用も可能です。

9000系

「すべてのお客様に快適な移動空間」がコンセプトの9000系。

そのコンセプト通り、一般のお客様のことだけでなく、足が不自由な方のため、各車に車椅子スペースが設備されています。

9300系

9000系と同じ、「すべてのお客様に快適な移動空間」がコンセプトになっています。

京都線で運用さています。

京トレインと京とれいん 雅洛

「和・モダン」がコンセプトの京トレイン。車両は6300系です。機器などは変更されていませんが、車内は他の車輌を全く異なり、きらびやかな内装になっています。

そして、京トレインとは別に、7000系を改良した車両の京トレイン雅洛があります。停車駅、内装などが、京トレインとの違いです。

まとめ

今回は阪急電鉄の歴史と特徴を、鉄道視点でご紹介しました。

阪急電鉄には多種多様な車両があり、様々な技術を導入しています。車両も魅力的ですが、阪急マルーンなど、鉄道会社としての歴史を受け継いでいるのも、阪急電鉄の魅力ではないでしょうか。

もし阪急電車に乗る機会があれば、阪急電鉄の歴史と、それぞれの車両が持つ特徴を感じながら、電車に揺られてください。

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