遠州鉄道、略して「遠鉄」は新浜松駅-西鹿島駅間を走る地方路線のひとつです。浜松市が2005年に合併した関係で遠州鉄道全線が浜松市内だけを走る路線となりました。
JR浜松駅に隣接した新浜松駅がターミナル駅です。かつては複数の鉄道路線や市電を運営していたこともありましたが、廃止が相次ぎ、新浜松駅-西鹿島駅間のみとなっています。
そんな遠州鉄道の歴史と特色を、車両を中心に紐解いていきましょう。
遠州鉄道車両の歴史
遠州鉄道のルーツは明治40年までさかのぼります。当初は蒸気機関車を運用していましたが、やがて路線によってはディーゼル機関車や電化区間も現れました。
電化の初期に活躍していたのはモハ1形やモハ6形といった車両たちですところで遠州鉄道の車両は「赤電」の愛称で親しまれています。
文字通り赤い塗装の車両が多かったからです。その嚆矢となったのが、30形となります。
制御電動車としてはモハ30形、制御車としてはクハ80形で、ここでは総称して30形と表記します。30形は1961年に導入され、何と2018年まで運用されていました。その期間は実に50年以上となり、この50年間のほとんどを30形はスカーレット一色塗装で過ごしました。
これが赤電のルーツです。その後の車両も基本的にはスカーレットの塗装をベースにしています。
この30形によって「遠鉄イコール赤電」のイメージが形成されたのです。この30形を引き継ぐかたちで導入されたのが1000形です。
1983年から導入されました。1000形は冷房設備の充実や電光表示板の採用など、当時の新機軸が導入されています。この1000形も40年近い運用の末、2021年に引退しました。
遠州鉄道車両の特色
遠鉄車両の特徴、まずはそのカラーです。
先ほども紹介したスカーレットの車体は導入から60年経過しても引き継がれています。外観以外で特徴的なことはその車両の多くが自社開発した車両であることです。
遠鉄くらいの比較的小規模な鉄道会社にとって自社で車両を開発するのはコスト的に大きな負担となります。技術を継承していくのも容易ではありません。
小規模な鉄道会社は、大手の鉄道会社の中古車両を活用しているのをよくみかけます。「旧東急の〇〇系が××電鉄で走っている」といったことは日常的なことなのです。
遠鉄も他社の車両を購入していた時期があるものの、先ほどの30形や1000形は自社開発しています。それは現在の主力車両である2000形も同様です。
2000形は1999年に登場し、バリアフリー化への対応、LED表示などの新技術が導入されているのです。
また、デザイン的には先代の1000形を踏襲しながらも省エネルギー及びメンテナンスフリー化を実現しています。
まとめ
遠州鉄道は現在では単一路線しか有していません。それでも、独自の車両を開発するなど気骨のある鉄道会社です。
遠鉄グループとしては鉄道事業よりも観光や小売業などの事業のほうが、多くの割合を占めているものの、鉄道事業は今でもその中核であり続けています。
事実、新浜松駅前の遠鉄百貨店は頃中でも賑わいをみせています。浜松へ立ち寄った際には、遠州鉄道も利用してみてください。
2018年に遠州鉄道の動画を出しておりました。よろしければこちらもご覧ください。
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