比叡山鉄道はその名のとおり、比叡山、そして延暦寺に向かうための路線です。そのため、通常の線路や車両形式ではなく、ケーブルカーとなっています。
実は比叡山鉄道、わずか2㎞足らずの路線です。そんな短い路線ではありますが、日本記録を持っている鉄道でもあります。そんな比叡山鉄道を、車両を中心に歴史と特色についてみていきましょう。
比叡山鉄道の歴史
比叡山鉄道の歴史は古く、開業は1927年のことです。ケーブルカーという特性上、通勤や通学というよりは比叡山延暦寺への参詣や観光目的の色彩が強いものでした。
こうした経緯もあり、太平洋戦争の時期には不要不急路線に認定され、運行できない時期もあったのです。戦後、返還されたケーブルカー2両で営業が再開されました。その後、1号車に「紫雲」号、2号車に「瑞雲」号といった愛称がつけられ、1958年までこれらの車両が運用されています。
1958年には二代目として全金属製の車両が導入されました。二代目車両は1993年まで使用されています。この頃には設備の老朽化も進んだことから、大幅なリニューアル工事が行われました。
ケーブルカーは車両自体に動力はなく、山頂のケーブル比叡山駅に設置された巨大な巻き上げ機で引っ張りあげられています。巻き上げ機と車両をつないでいるのが、車両の名前にもなっているケーブルです。
ケーブルカーはこのように急斜面を登ることができるのです。つまり、ケーブルカーの肝は巻き上げ機ということになります。この巻き上げ機もこの時期に交換されました。
比叡山鉄道の特色
先ほどもご紹介したように比叡山鉄道は総延長が2㎞足らずしかありません。そんな短い路線ですが、実はこれで日本最長のケーブルカーの路線なのです。
これが比叡山鉄道の持つ日本記録。実は1960年代までは他のケーブルカーの路線がトップだったのですが、それが廃止された結果、繰り上げトップとなり今に至っています。
それでもすでに50年以上ケーブルカーの総延長日本一を継続しているのです。
そんな比叡山鉄道は1993年のリニューアルの際に、三代目の車両をデビューさせています。2両の車両には愛称がつけられており、1号車は「縁」号、2号車が「福」号です。初代の紫雲、彩雲とともに仏教の深い教えが反映されています。
この「縁」号と「福」号は当時の天台座主、つまり比叡山延暦寺の主要宗派である天台宗のトップの方の手によるものなのです。文字通り延暦寺との「縁」を感じるエピソードとなっています。
すでにリニューアルから30年近く経過していますが、ケーブルカー自体に動力がないこともあり、劣化がしにくいのも特色です。「縁」号と「福」号の2両体制はしばらく続くことになります。
まとめ
観光の比重が高い比叡山鉄道。今回の新型コロナウイルス感染症拡大の影響はここにも及んでいます。開業当初から海外の旅行者もターゲットにしてきた比叡山鉄道。近年は旅客数も増加傾向でした。
ケーブルカーの魅力のひとつはその絶景です。車窓から眺める琵琶湖はインスタ映え狙いでなくとも見入ってしまいます。比叡山鉄道に気軽に乗れる、そんなときが早く訪れてほしいものです。
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