大井川鐡道といえば、SLが走っている路線として名高い鉄道です。静岡県のローカル線といってもよい路線ですが、SLが運行していることで鉄道に詳しくない人でも大井川鐡道の名前を知っています。
SLによって多くの人に知られているだけでなく、日本唯一のアプト式ラック鉄道を運行している鉄道としても有名です。そんな大井川鐡道の歴史と特色を、車両の面から解説します。
大井川鐡道車両の歴史
大井川鐡道は1925年創業の鉄道です。ここまでは一般的なローカル線でしたが、1970年にSL動態保存及び観光列車の運行によって注目を集め始めました。
当時はSLが引退していく時期。1号「いずも」や1275形といったSLを観光目的で走らせました。そこから「SLの大井川鐡道」の歴史が始まります。今では売り上げの大半がSL関連で定期券利用や一般乗客を大きく上回っているのです。
大井川鐡道にはもうひとつ、アプト式ラック鉄道を有する日本唯一の鉄道としても有名です。
アプト式とは急傾斜の坂を登るためにラックレールという特殊なレールを設置し、車輪とは別の歯車をラックレールにかませて走行する方式。ちなみにアプトとは開発者の名前です。
「南アルプスあぷとライン」との愛称もある路線の開業は意外と新しく1990年。大井川鉄道のアプト式電気機関車はED90形です。
大井川鐡道車両の特色
大井川鐡道の特色は第一にSLが走っていることです。現役車両はC10形、C11形、C56形。それぞれ相当に古い機関車を修繕としながらの運用です。
特にC56形は太平洋戦争時にタイへ供出された車体。すでに80年近い車齢です。今の日本では、観光列車とはいえSLが走っている路線だけでも貴重なもの。それだけでもSL目的の観光客がやってきます。
大井川鐡道ではさらに子ども向けの企画も行っているのです。それが「アンパンマン」の「SLマン」号や「きかんしゃトーマス」等などになります。
特にきかんしゃトーマスは子供向け番組の実写版ともいえる出来です。もし乗車できれば、子どもにとっては夢のような時間となるでしょう。
大井川鐡道はSLだけでなく、他社の在来線車両が走っていることでも有名です。例えば7200系。こちらは東急電鉄で走っていた電車です。
ワンマン運転対応の改造などを施され、運用されています。また、旧南海電鉄21000系も運用中です。近鉄で活躍していた16000系はオレンジと紺色の近鉄特急カラーで走っていました。
こちらは惜しまれつつも2021年で引退です。16000系に代わって南海電鉄で走っていた6000系が導入予定となっています。このほか、過去には国鉄、名鉄、西武鉄道といった多くの鉄道から引き継がれた車両が走っていました。
まとめ
SLという観光資源があるものの、大井川鐡道の収支としては決して芳しくありません。特に2020年からのコロナ禍で観光客は激減しています。
元々企業としての体力に乏しい大井川鐡道には大打撃です。それでも人はSLに魅了されます。少々遠くの路線でもSLが走っていれば乗りたいと思うものです。
コロナ禍が解消されたとき、再び大井川鐡道に人々の歓声が戻ることを期待しています。
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