大好きを仕事にする鉄道本舗の石川です!

札幌交通局

観光の街、ビジネス街とこれに伴う住宅地が急速に成長した札幌市民の交通手段を管理・運営する札幌市交通局。

オリンピック開催という使命を背負って開業、2021年に50周年を迎え、より安全で快適な輸送手段の提供する為、技術の向上やサービスの工夫を続けています。

歴史

「内地」(北海道の人が使う、道外の地域を指す言葉)とは異なる開拓時代という歴史を経て発展してきた北海道の同庁所在地であり、政令指定都市でもある札幌市。

この街に全国で4番目となる地下鉄が出来たのは1971年12月のことです。開業当初は北4条~真駒内間の12.1km、つまり南北線の一部区間から始まりました。

そして5年後に東西線が開業した後、札幌市の発展と並行して南北線、東西線共に延長部が運転を開始していきます。更に1988年には東豊線が開業しました。

 現在の札幌市にあたる地域の人口は1871年(明治4年)当初、624人でした。

これが1970年に100万人を突破、1972年に政令指定都市に移行した後も増加の一途を辿った札幌市の街のリズムに追随すべく、そしてオリンピックという大イベント開催に向けて急テンポで工事が進められたのです。

こうして地下鉄は北国の厳しい気候に対応できる頼もしい移動手段としての日常生活に欠かせない役割を担い、2021年札幌市交通局は50周年を迎えました。

一方主に住宅地から繁華街を結ぶ身近な足として走る市電は、札幌電気軌道株式会社が1918年に走らせたのが最初でした。

この9年後に札幌市が買収し、通勤通学の足、イベント場所への移動手段、冬は藻岩山でスキーを楽しむ地元民の足として活躍していきます。

その市電の運営が2020年4月に新しい局面を迎えました。従来札幌市交通局が旅客運送から施設及び車両の保有、維持管理を行っていたのが、新たに設立された札幌市交通事業振興公社が旅客運送と運行管理、及び施設や車両の維持管理を行うことになったのです。

こうして札幌市交通局は施設及び車両の保有整備の部分のみを担うことになりました。

3本の地下鉄同士や市電、そしてJRとも交わりながら、札幌市の歴史と共に歩んでいく札幌市交通局です。

路線概要

 札幌市交通局の地下鉄は南北線、東西線、そして東豊線の3本です。南北線は真駒内~麻生間の14.3kmを27分で、東西線は宮の沢~新さっぽろ間の20.1kmを35分で走り、新さっぽろでJR新札幌駅と接続しています。

そして東豊線は福住~栄町間の13.6kmを25分で走っています。さっぽろ駅では南北線と東豊線がJR札幌駅に乗り換えができ、大通駅では東西線、南北線、そして東豊線の3本が交わっています。

 これらの札幌の地下鉄には大きな特徴があります。それは世界初のゴムタイヤによる中央軌条方式を採用しているという点です。

これは軌道の中央に設置している金属製の「案内軌条」部分を走行用とは別に寝かせた状態で付いているタイヤが挟んで走ることで車両の進行方向を制御しているというシステムです。

この方式は新交通システムとも異なるので「札幌方式」とも呼ばれています。他会社との乗り入れの必要性がない札幌市ならではのシステムとも言えるでしょう。

札幌の地下鉄は1972年の札幌オリンピック開催という大きなイベントに向けても整備されました。

乗車時の快適さや騒音を緩和し、その粘着性の高さから急勾配にも強く加減速の性能にも優れたゴムタイヤを使用する札幌の地下鉄が当時、訪れた世界各国の人々からの注目を集めたのは言うまでもありません。

また地下鉄とはいえ南北線の一部区間は地上に出て走っています。

地上を走ることになった要因はいくつかありますが、開業をオリンピック開催に間に合わせるという大きな使命を前に、用地買収や条件等の調整時間にリミットがあったという状況下で地上を走らせることを検討したところ、地下を走らせるよりもコストがかなり抑えられることが分かったのです。

そこで雪の被害や除雪の手間を避ける為、地上部分の約4.3km全てを覆うアルミ合金製のシェルターが造られたというわけです。

この「南北線シェルター」には開閉可能な採光窓がついているため、一部の窓は夏の温度調節の為に開閉することもあります。

沿線

通勤、通学、買い物等々日常生活の足として多く使われている地下鉄の沿線にはあらゆる施設が立ち並んでいます。そしてまた多くの観光スポットにもアクセスできます。

その代表的なスポットは大通駅を出た大通公園でしょう。JRタワーが立ち、広々と長く伸びた公園では夏は、繁華街にいるにも関わらず見晴らしが良く緑が豊か、冬は雪まつり等季節ごとの景色が楽しめます。

また大通駅からは地下街「オーロラタウン」が隣接しており、天候に左右されない為多くの買い物客や通行人がいます。背の高いビルに囲まれた時計台も大通駅が最寄り駅です。

その隣の南北線すすきの駅を出るとすぐに大規模な繁華街が広がっています。特に学生やビジネスマンの飲み会の会場といえば、すすきのが第一候補でしょう。

アイスアリーナやスタジアム等のスポーツ施設が揃う真駒内駅からは新千歳空港行きや札幌駅行きのバスが出ています。

そして東西線の丸山公園駅には北海道神宮や丸山球場があり、様々な目的の観光客や地元の人々が訪れます。

椿柄の包装紙でお馴染みお菓子の六花亭札幌本店は南北線と東豊線のさっぽろ駅にある他、南北線の真駒内駅や東西線の丸山公園駅等には喫茶コーナーがあり、ゆったりと味わうことができます。

車両

 札幌の地下鉄に初登場した車両は2000形で、1999年6月まで走っていました。それから南北線は3000形から5000形へ、東西線は6000形から8000形へと進化していきました。

そして東豊線の7000形は可動式ホーム柵設置や車両の老朽化等に伴い2016年6月に引退しました。

この7000形を2015年から引き継ぎ始めたのが9000形です。

9000形は環境に配慮し、従来の車両部品の再利用、消費電力を抑える機器の採用等の工夫をしています。デザインは爽やかでシンプル、親しみが持てることをコンセプトとして札幌市立大学デザイン部の学生とも意見交換をし、車体は白をベースに札幌の空や気候風土をイメージした爽やかな青色を取り入れました。

設備としては自動列車運転装置(ATO)を搭載しワンマン運転に対応、省エネ対策として車内はLED照明、ブレーキ時に発生する電気エネルギーをより有効活用させるVVVFインバータ制御装置を採用しています。

内装は白を基調に座席のオレンジと床の茶系が落ち着いた雰囲気を作り出しています。

車椅子スペース、座席幅の拡大、乗降口床面端の黄色い識別板等々安全性と快適性をより考慮した空間となっています。

地域とのつながりを深め、時代のニーズに対応して車両も進化している札幌市交通局の地下鉄です。

出張買取も宅配買取も「鉄道本舗」にお任せください!

鉄道本舗では、鉄道グッズ専門店ならではの高価買取で、「丁寧な査定」「親切なサービス」をモットーに、お客様に満足していただけるように買取サービスの対応をさせていただきます。

社長の石川自らが広告塔となり、自身の趣味である鉄道好きが高じて始めた事業であるため、社長の鉄道への愛情が満載の企業です。

また、「これって売れる?」と現地で相談しながらの買取ができるため、お客様との間に安心感と信頼関係が芽生えるのも弊社の魅力の一つ。多くのお客様に定評をいただいております。

<鉄道本舗の特徴>

  • 全国どこへでも出張買取に対応
  • 鉄道模型、部品、資料の高価買取
  • 遺品整理、残留品にも対応
  • 鉄道愛溢れるスタッフ

鉄道本舗では、買取時に鉄道トークを交えつつ楽しく「売るもの・残すもの」が決められます。お客様が大切にしてきたものだからこそ、一緒に慎重に考えていきましょう。

そして、大切な鉄道グッズを真心を込めて親切丁寧に高価買取させていただきます。どんなお問い合わせでも、ぜひお気軽にご相談ください!