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甘木鉄道

ビール会社も出資する鉄道

甘木鉄道(あまぎてつどう)は、九州は佐賀県の基山町と福岡県の南部を運転区間とする第3セクターの鉄道です。

旧国鉄の路線であり、軍需輸送のために開通された路線でした。同鉄道の太刀洗駅近くには旧陸軍の太刀洗飛行場があり、その名残もあってか同駅には航空自衛隊の練習機がディスプレイされています。

甘木鉄道は基山駅を起点とすると起点駅のある基山町、小郡市、筑前町、大刀洗町、筑前町、終点駅のある甘木駅の朝倉市と2市4町をはしりぬける全11駅の13.7キロの路線です。

基山町のみ佐賀県、他市町は福岡県の町です。

第3セクター運営の鉄道のため沿線自治体の出資がなされ、2市4町の出資は当然のことながら最も近い駅から車で30分離れた東峰村も株主として出資しています。

旧太刀洗飛行場の跡地はその後キリンビールの工場となり、そういった縁からキリンビールも同鉄道に出資しています。

バスのような車輛?

甘木鉄道は非電化のため気動車の運行となります。

甘木鉄道が保有する車輛は8両、1両編成の車輛が13.7キロの区間を1日42往復します(平日)。

8両の車輛のうち7両はAR300形、のこり1両はAR400形です。製造は富士重工業でしたが、同社が鉄道車輛事業から撤退したためAR304からAR307までの4台は新潟トランシスの製造となります。

同じ形式でもメーカーの異なる車輛となっています。

AR300形はそれまで運行していたAR100形の車輛を置き換えたものでした。AR100形の車輛は富士重工業製であり、甘木鉄道の6両あるうちの1両はミャンマー国鉄に譲渡されました。

AR100形の後にAR200形も製造されましたがこちらは1台製造されたのみで、こちらもその後はミャンマー国鉄に譲渡されました。

AR100、200ともになんとなく鉄道車輛というよりもバスの雰囲気があります。

そうなる理由はバスなどの装備の流用や、バスをベースにした小型の気動車だからです。

3セク転換する路線では乗客も少なく、小型であっても不都合はありません。

軌道もおのずと狭く、乗降する扉も折戸になっており、バスのような雰囲気はここからも感じられます。

車輛前面も1枚窓となっており貫通開戸はありません。

その後、車輛は現在運行しているAR300形となるのですが、バスから鉄道車輛の趣に改良されて、扉もスライドする引き戸となっています。

車内もセミクロスシートとなり、鉄道車輛といえるのではないでしょうか。  

2つの甘木鉄道

国内の公共鉄道はコロナもあって軒並み減収となるなか、3セク鉄道はコロナに関係なく沿線人口の減少もあって経営は常時厳しくあります。

甘木鉄道もその例外ではありません。「あまてつ」の通称があるように経営も「甘鉄」となっている感も否めません。

2007年度以降、毎年度経常赤字ではないものの常時黒字というわけではありません。

沿線はビジネス街福岡市のベッドタウンもあって通勤定期客は伸びており、収入増には期待が持てます。

ちなみに「甘木鉄道」は2つあり、今回の紹介は3セク鉄道の甘木鉄道でしたが、私鉄の西日本鉄道が営業する西鉄甘木線もあります。

こちらの起点駅は宮の陣駅ですが、終点駅は甘木鉄道と同名の甘木駅です。駅名は同じでも駅の場所は違うのでどちらの甘木駅か注意して乗りましょう。

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