西武鉄道 | 鉄道本舗の石川です！

西武鉄道の個性溢れる車両にスポットを当て、顔とも言える形式の歴史と、是非一度は乗ってみたい！今をときめく最新車両の特徴についてご紹介したいと思います。

歴史

西武初の座席指定有料列車として、秩父線の開業と同時に1969年に誕生しました。

その名の通り、アイボリーの車体に赤いラインが入り、当初の4両編成時は座席の色を1両毎に変えるこだわりよう。

ただ、特急の利用が見込めるか不透明な状況でしたので、車体を取り替えて通勤車両に作り変えることもできるよう、足回りは通勤車両と同じ物を利用していました。

後継のニューレッドアローの登場により1995年に引退しましたが、現在でも、車体が譲渡された富山地方鉄道で活躍が続いています。

「ゆとりとやすらぎの空間」をコンセプトに、1993年グレーの車体に赤のラインで登場。

座席の間隔は5000系よりも140mm拡大、車いすスペースも設けられ、山岳区間をより安全に走行するための強力なモーターとブレーキも備え、お召列車にも使われた由緒正しい車両です。

初代レッドアローの塗装がなされたレッドアロークラシックも走っていましたが、2021年運行を終了。

現在では新宿線「小江戸」のみの運行となっています。

西武というと、黄色の車両を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

秩父線開業の1969年に初めてこの黄色い塗装をまとったのが、101系です。

新人鉄道マンが、「電車とは何ぞや」を知るための入門編となる車両で、モーターやブレーキシステムなど、一時期の西武のスタンダードになりました。

最新の車両と比べてメンテナンスに手間がかかるものの、手をかければかけただけ一所懸命走ってくれるという、まさに鉄道マン冥利に尽きる車両のようです。

いくつかの形式を経て現在では、この101系、2000系、9000系が黄色の系譜を継いでいます。

今やスマートなシルバーボディが主流となり、黄色は少数派。

だんだんと少なくなる寂しさはありますが、長らく西武の代名詞であったその功績が色褪せることはありません。

2019年3月16日にデビューした、西武のフラッグシップモデルです。

世界的な建築家、妹島和世氏監修で開発され、初代レッドアロー号以来、年1形式のみ選ばれるブルーリボン賞を受賞。

丸みを帯びた弾丸のような前面、周囲の風景が溶け込むようなシルバーメタリックのボディ、座席下部まで広がる巨大な窓、西武カラーとして馴染みあるイエローを使った温かみのある内装は、コンセプトである「今までに見たことのない新しい車両」を見事に体現。

また、パウダールームの充実や多目的トイレの設置等、機能性や環境負荷の低減といった技術的な側面も評価されています。

そんな新型くんですが、イベント等の際には、先頭部のライトが笑っているように見える、というお茶目な面もあるんです。

通勤通学のみならず、旅行やイベントでも会いに行きたくなりますね。

初代「スマイルトレイン」30000系の後継として、「人にやさしい、みんなと共に進む電車」として、2017年3月デビュー。

シルバーの車体に扉部分の青と緑が印象的です。

そして、最大の特徴は、子育て中のプロジェクトメンバーの案から生まれたという「パートナーゾーン」。

通常の座席を無くし、中腰の高さでちょこっと腰掛けられる座席のみにし、スペースを大きく取っています。

さらに、車いす固定用のロープが収納されていたり、小さな子供でも景色を楽しめるよう、窓を大人の膝あたりまで下方向に大きく広げたり、と”やさしい”作りで、車いすやベビーカーを利用される方に大変便利です。

また、おむつ交換シートを備えたトイレを設置するなどした点等も評価され、鉄道車両として初めて、キッズデザイン賞の最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞受賞となりました。

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