京阪電鉄の個性溢れる車両にスポットを当て、一時代を築いた形式の歴史と、是非一度は乗ってみたい!「プレミアムカー」を備えた形式の特徴についてご紹介したいと思います。
歴史
京阪電鉄の創立委員長を務めた渋沢栄一もビックリ!!前代未聞の昇降座席(5000系)
高度経済成長に加え、沿線の宅地開発も重なり、通勤ラッシュ時の混雑は苛烈を極める一方でした。
連結車両を増やそうとするも、電圧に限界があり7両編成でいっぱいいっぱい。
そこで知恵を絞って考え出したのが、1970年にデビューしたこの車両でした。
1両当たり片側5扉にし、ラッシュ時には座席を上げ乗降をスムーズにし時間を短縮、日中は座席を下げ3扉にし座席数を確保。
このアイディアには、先見の明があった渋沢翁でさえ驚嘆したことでしょう。
この画期的な車両も、片側3扉に対応するホームドア設置の影響で、惜しまれつつ2021年9月4日引退となりました。
長年乗客に愛された京阪名物「テレビカー」
1954年、まだテレビが高嶺の花だった時代、スピードで勝る国鉄・阪急に対抗する為、乗客サービス向上の切り札として登場。
瞬く間に人気を博し、京阪の代名詞となります。
放映されたのは基本的にはNHKでしたが、乗客が車掌さんに頼んで、民放のプロ野球中継に替えてもらうこともあったとか。
最初の1800系から1900系へ、1971年3000系(初代)では日本初のカラーテレビを搭載し、人気は不動のものとなりました。
さらに8000系へと引き継がれましたが、時代の変化によりその役目を終え、2013年3月31日、最後の3000系(初代)のテレビカーが引退となり、その歴史に終止符が打たれました。
なお、現在も富山地方鉄道では、譲渡されたテレビカーが元気に走っています。
特徴
8000系
平成最初の年に登場した特急専用の看板車両です。
レッドとイエローを基調とし「エレガント・サルーン」という愛称がついています。
目玉は、2階建て車両の「ダブルデッカー」、有料の座席指定制の「プレミアムカー」。
なかでもプレミアムカーは、2+1の3列でゆったり配置され、高級感溢れるリクライニングシート、鉄道車両としては初めて、ウイルス抑制効果が期待できる「ナノイーX」発生装置を搭載。
製造のパナソニックのお膝元ならではと言えるかもしれません。
そして、専属のアテンダントが乗務し、乗り降りの際は乗客への挨拶も欠かしません。
プレミアムカー券は乗車区間により400~500円ですが、プチセレブな気分を味わうには安いかもしれません。
3000系(2代目)
中之島線開業のシンボルとして新造され、ブルーとホワイトを基調とし「コンフォート・サルーン」の愛称があり、グッドデザイン賞と優れた車両を評価するローレル賞に選ばれています。
また、世界初の技術、背もたれの位置が一瞬で変わる座席自動転換装置を8000系と同じく搭載。
転換の様子を見た外国人観光客からも驚きの声が上がります。
そして、8000系と同様の「プレミアムカー」の色違い車両。
既存車両を改造した8000系のものと異なり新造車両の為、多くの点で改良されています。
座席の前後間隔は20mm広がり、どの席からも車窓風景を楽しめるよう座席と窓の配置を最適化し、背もたれヒーターを搭載した座席もあります。
時にはこうした非日常空間を体験してみるのもいかがでしょうか。
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