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北条鉄道

 兵庫県の南部、播磨平野のほぼ中心にある加西市と南東側に隣接する小野市を結ぶ北条鉄道。国鉄末期に赤字ローカル線として廃止対象になった北条線を1985年4月1日に承継し、開業した第3セクターの鉄道です。

路線概要

 JR加古川線と神戸電鉄粟生線の接続駅、小野市にある粟生駅よりほぼ北西方向へ住宅や事業所が点在する田園地帯のなかをすすみ、加西市の玄関口、北条町駅に至る全長13.6キロ、8駅、所要時間は23分の単線非電化の路線です。ほぼ中間にある法華口駅に交換設備があります。

歴史

 北条鉄道の前身は国鉄北条線。北条線を語る上で外すことのできないのが、粟生駅で接続する加古川線です。

加古川線は、播州鉄道が加古川の舟運に代り播州織物をはじめとする特産物を輸送するため大正2年4月1日加古川と国包との間が開業しました。

同年8月10日には西脇まで開業。同時に、北条線との接続駅粟生も開業しました。大正4年3月3日北条線も全線開業、三木線、鍛冶屋船とともに播州鉄道が一体運営を行いました。

昭和18年、加古川線や三木線、鍛冶屋線とともに国有化、国鉄北条線となりました。

昭和55年国鉄再建法により第一次特定地方交通線に指定され廃止対象とされてしまいます。昭和59年10月、北条線を引き受ける北条鉄道を設立、昭和60年4月1日国鉄北条線より承継した北条鉄道北条線として運行を開始しました。

レールバスフラワ1985形3両で営業開始しましたが、2000年には現在の車両フラワ2000形が導入され、順次置き換え。2009年に全て廃車になっています。

全国的に第3セクターの鉄道は苦戦する中、北条鉄道は2020年、中間駅法華口駅に列車交換設備を再設置。途中駅で交換可能となり、列車の増発を可能としました。

交換設備の設置による増発のための車両不足の対応のため、2021年JR東日本より取得、2022年3月に営業開始の予定になっています。

沿線

 JR加古川線や神戸電鉄粟生線との乗換駅となる粟生駅。北条鉄道のホームは加古川線西脇市・谷川方面と同一ホームでの接続です。

かつてはホームの加古川方で加古川線の線路と繋がっていましたが、現在は接続渡り線が撤去されているため列車の直通はできない構造になっています。

ちなみに先のキハ40系はトラックで陸送のうえ、田原駅でクレーンを使い搬入されました。

 粟生駅を出発した列車は左に大きくカーブ。左手に加古川支流万願寺川みながら田園風景の中を進みます。網引駅を過ぎ、万願寺川に架かる鉄橋を渡ります。左手に見える河川は下里川と名前を変え、しばらくは並んで走ります。

田原駅を過ぎると、大正4年開業時より使用されている木造駅舎が目を引く法華口駅に到着します。駅はほんのりパンの香りが漂います。木造駅車内には米粉と地元食材を使ったパンを製造販売するパン工房Mon Favori」があります。また、北条鉄道唯一の交換駅にもなっています。

法華口駅を出発した列車は田園地帯の中、北西へ向かいます。下里川の鉄橋を渡り、しばらく走ったところに播磨下里駅があります。

こちらの駅舎も大正4年開業時のままの木造駅舎。駅舎内には仏壇が設置されている異色の駅でもあります。こちらの駅にはボランティア駅長として僧侶の方が務めておられ、「下里庵」として月3回開扉しています。つづく長駅も大正4年開業時よりの木造駅舎。

こちらの駅もボランティア駅長さんが日曜に針灸治療を開業するほかオーストラリア人講師による英会話教室が開かれるというユニークな駅になっています。

列車は田園地帯のなかやや北向きから北北東に進路をかえたところが播磨横田駅です。ホーム上の桜が見事で、桜の季節には鉄道ファンだけではなくアマチュア写真家が多く訪れる駅です。

播磨横田駅を出ると北北東に進みます。左手にはゴルフ場が見え、やがて商業施設や住戸が増えてくると終点北条町駅です。駅舎には本社が入っています。

観光案内所も隣接しており、加西市の玄関口で、駅前には商業施設や商工会議所があります。加西市役所や市民会館も近い場所にあります。

車両

 現在の車両は2000年に最初の車両が導入されたフラワ2000形気動車です。フラワ2000形は冨士重工製の18m級LE-DCシリーズをもとに製造されました。2号車を2001年に増備しました。

2008年には近くを運行していた三木鉄道が廃止となり、不要になった同型の気動車ミキ300-104を譲り受け2009年より供用しています。

 フラワ2000形の導入により開業以来使用していたフラワ1985が廃車となりました。フラワ1985は開業時に3両導入された冨士重工製の2軸のレールバスといわれるもので、LE-CarⅡをベースとして製造されました。

老朽化にともないフラワ2000形に置き換えられました。フラワ19853両のうち2両は紀州鉄道へ譲渡されています。

 2022年3月より営業運転する予定のキハ40形は、交換設備の設置による列車増発のための車両不足を解消するために導入されました。

もとはJR東日本秋田総合車両センター南秋田センター所属のキハ40系535番です。本車両は五能線で運行されていた車両。

外観は白と青のカラーリング。車内に運賃箱設置などの改造を行いますが、外観はそのまま使用するとのことです。播磨横田駅の桜との共演が期待されます。

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