富山地方鉄道の歴史
富山地方鉄道(以下、富山地鉄)は、1943年に富山県内のすべての鉄道会社(6社)を合併して設立された鉄道会社で、2020年には富山港線を運行する富山ライトレールを吸収合併しました。
富山地鉄は鉄道線と軌道線を所有しており、鉄道線は本線、立山線、不二越線、上滝線、富山港線の5路線があります。
富山地鉄本線の中滑川駅の手前から新魚津駅の先までの約10kmは、あいの風とやま鉄道線と完全に並走しています。
富山港線は富山市内を走る市内軌道線と直通運転を行っており、路面電車区間から鉄道区間へ直通するトラムトレインに分類されます。
富山地鉄の鉄道線と軌道線を合わせた路線長は101kmと、地方中小私鉄の中では上位に位置する営業キロ数です。
現在保有する鉄道線用の旅客車は17480形、16010形、10030形、14760形、クハ170形です。
17480形は東急8590系、16010形は西武5000系、10030形は京阪3000系を譲り受けた車両で、14760形とクハ170形は自社製造した車両です。
軌道線用の車両は、7000形、8000形、9000形(愛称:セントラム)、T100形(愛称:サントラム)、TLR0600形(愛称:ポートラム)を運用しています。
7000形と8000形は昔ながらの路面電車で、富山港線では運用されていませんが、9000形、T100形、TLR0600形は超低床電車(LRV)で市内軌道線と富山港線の両方で運用されています。
TLR0600形は合併前の富山ライトレールが導入した車両で、洗練されたデザインと高い機能性が評価されて、2007年に鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しています。
富山地方鉄道の特徴
富山地鉄はさまざまな鉄道会社が合併してできていることから、接続部分で特徴が見られる場所があります。
本線は電鉄富山駅と宇奈月温泉駅を結ぶメインの路線ですが、途中の上市駅でスイッチバックがあります。
これは、旧立山鉄道の路線と旧富山電気鉄道の路線を上市駅で接続した名残です。
さて、富山地鉄は単線が基本ですが、電鉄黒部駅の手前は単線であるにもかかわらず、架線が複線対応の幅になっています。
これは、かつて電鉄黒部駅(当時は電鉄桜井駅)と国鉄北陸本線黒部駅を複線で連絡し、1969年に廃線となった黒部支線の名残です。
所有車両の中で興味深いのが16010系です。
16010系は西武の初代レッドアロー5000系を譲り受けたものですが、特急だけでなく普通列車としても運用されています。
元特急列車ということもありリクライニングシートや社内自動販売機など、普通列車らしからない設備が特徴的です。
また、外観こそ西武5000系ですが、運転台は京急旧1000形、主制御器や台車は国鉄485系、ブレーキは営団3000系、コンプレッサーは都営5000系と、いろいろな車系から部品を集めて作り上げています。
これは、西武が10000系ニューレッドアローを導入するにあたり、5000系のほとんどすべての機器を10000系に転用することになり、富山地鉄はほぼ車体しか譲り受けられなかったからです。
それでも、車両を新造するより必要な機器をかき集めた方がコストメリットがあったため、部品をよせ集めたユニークな車体に仕上げることになりました。
その他にも、観光列車「アルプスエキスプレス」と「ダブルデッカーエキスプレス」の運行や5日間有効の「富山地方鉄道・アルペンルート5日間フリー乗車券」など、観光客を狙った企画も充実しています。
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