三岐鉄道は三重県の北部を走る鉄道です。
三岐鉄道は三岐線と北勢線の2路線を保有しています。いずれの路線も三重県北部を、桑名市近辺を起点に北西方向へ延びています。
同じような場所を走る2つの路線。決して人口が密集しているわけでもありません。
なぜそんなところに鉄道があるのか、そんな感想を抱く路線でもあります。今回はそんな三岐鉄道の歴史と特色を、車両を中心にお伝えします。
三岐鉄道の歴史
三岐鉄道の開業は1931年。すでに開業80年を超えるような老舗の鉄道会社です。
三岐鉄道の目的は三重県と岐阜県をつなぐこと。そして鉱山で採掘された鉱石を運ぶことです。三岐鉄道沿線にはセメント原料を採掘している鉱山があります。
これらを運ぶために三岐鉄道が設立されたのです。このため、三岐鉄道の発起人にはセメント会社やその経営者が名を連ねています。
長らく三岐鉄道は三岐線と近鉄への連絡線のみでしたが、2003年に近鉄より北勢線の譲渡を受けました。これによって現在の2路線体制となったのです。
長い歴史を持つ三岐鉄道。このため多くの車両がその路線を走ってきました。三岐線で代表的な車両は1956年に導入されたモハ100形。旧国鉄のモハ1610形を譲り受けた車両で1978年まで現役でした。
一方、北勢線は当時の北勢鉄道モニハ50形が代表となります。こちらは所属会社や型番が頻繁に変わった、数奇な運命をたどった車両です。
三岐鉄道の特色
三岐鉄道の特色。それはまずほぼ並行して走る2路線を有する会社でありながら、路線間の車両の互換性がないことです。
これは各路線の由来に端を発しています。それは三岐線が元々三岐鉄道の保有していた路線に対し、北勢線は近鉄から譲渡を受けた路線であることです。
まずは三岐線の車両をみていきましょう。現在の主力車両は主に西武鉄道系の車両が占めています。
西武701系だった801系、元西武401系だった101系などです。これらの車両は1989年から1990年代の前半にかけて導入されました。
全長は20mで軌間1,067mmの狭軌が採用されています。こちらは多くの鉄道会社でみかけるスペックの車両です。
一方の北勢線の主力は270系。近鉄から譲渡を受けています。実は北勢線、日本でも数が少なくなった軌間762mmのナローゲージの路線なのです。ナローゲージは特殊狭軌とも呼ばれています。
270系は全長も15mとやや小ぶりで、狭い全幅とあわせてとてもコンパクトにみえる車両です。近鉄はいくつかの軌間を運用していますが、名古屋線は広めの標準軌を採用しています。こうした近鉄の車両やJRの車両に見慣れていると、北勢線の車両はよりコンパクトに映るのです。
まとめ
鉱山の採掘物を輸送する目的で設置された三岐鉄道。今でもその輸送は続いています。西三河を走る衣浦臨海鉄道はこの三岐鉄道沿線の鉱山を行き来しています。
最近では、企業の努力もあり、貨物輸送だけでなく、一般旅客も増えてきました。
そして2024年7月にはJR東海より211系3両編成30両を譲受既存の車両と置き換えるとニュースリリースが発表されました。211系が今後も長く活躍できることに期待です。
鉄道車両を後世に残すため、軽便鉄道博物館の開業、SLの保存にも積極的です。そんな三岐鉄道の今後をしっかりと見守っていきましょう。
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