愛知県の岡崎-高蔵寺間を結ぶのが愛知環状鉄道です。
かつての国鉄のローカル線であった愛知環状鉄道は、あるイベントを契機に変貌を遂げます。そのイベントとは愛知万博。
万博会場の近くを走っていた愛知環状鉄道は一部複線化、名古屋駅からの直通運転などが始まったのです。
そんな愛知環状鉄道を、車両の歴史と特色を中心にまとめてみました。
愛知環状鉄道車両の歴史
愛知環状鉄道が開業したのは1988年のことです。
その際に導入されたのが100系とよばれる車両です。
この車両は完全な新造車両ではなく、電装品などは旧国鉄の101系のものが流用されていました。この100系はワンマン運転にも対応できるように設計されており、小規模な第三セクターの鉄道車両らしいところもあります。
ですが、愛知環状鉄道での運用時にこの機能が使われることはありませんでした。
ワンマン運転の機能が発揮されたのはえちぜん鉄道への譲渡後のことになります。
100系は旧国鉄の流用品が多く、老朽化が早かったこと、乗降用のドアが片側しかなく運用が難しかったことなどから、新型の2000系への転換が行なわれました。
2005年のさよなら運転を最後に100系は愛知環状鉄道から引退することとなったのです。
愛知環状鉄道車両の特色
愛知環状鉄道は2005年に2000系電車を導入しました。
この2000系の導入には、同年に開催された愛知万博が大きく関連しています。愛知万博のメイン会場は名古屋市近郊の長久手市でした。
このメイン会場にもっとも近い路線が愛知環状鉄道だったのです。
建設コストを考えるまでもなく、既存の交通機関を活用するのはこうしたイベントの鉄則。愛知環状鉄道は万博会場への主要なアクセスのひとつとなったのです。
具体的にはJR名古屋駅から愛知環状鉄道への直通運転が実現しました。これまでは高蔵寺で乗り換えなければならなかったところが不要になったのです。
これは2000系の導入が寄与しています。JRの技術をふんだんに取り入れた2000系は直通運転に最適でした。
万博が終わった後もこの直通運転は続いています。
その効果もあってか、愛知環状鉄道の乗降客数は徐々に増加傾向です。
また、これに先立ち一部区間の複線化も実現しました。
万博の開催はそれほどのインパクトを愛知環状鉄道にもたらしたのです。
もちろん、万博の開催と直通運転の効果は大きなものでしたが、愛知環状鉄道はこの他にも企業努力を惜しんでいません。
100系が走っていた時代には、「愛環ビール列車」といったイベント列車も走らせていました。交通系のICカードも利用できるようにしています。
まとめ
愛知環状鉄道は「環状」とはいうものの、実際に山手線のように円を描くように走っているわけではありません。
せいぜい三分の一の弧を描く程度のものです。そもそも愛知県自体が車社会。愛知環状鉄道を乗車したことのない人は県民の中にも多くいます。
廃線の憂き目にあった路線も多い中で愛知環状鉄道は十分健闘しているといえるでしょう。今後も愛知環状鉄道は注目の路線のひとつです。
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