大雨に遭遇
くま川鉄道(くまがわてつどう)は熊本県の南部の球磨川(くまがわ)流域をはしる鉄道です。国鉄時代の湯前線を民営化したJR九州から引き継ぎ、現在は第3セクターとして運営しています。
起点駅は人吉温泉駅、終点駅は湯前駅となり、非電化、単線の路線です。ゲージも国鉄時代からの運行でしたので狭軌のままです。
3セク転換後、のどかな土地でのどかな経営?を続けていましたが、令和2年7月豪雨によって、保有車両5両が浸水、橋梁の一つが流出するなどの被害となり全面運休となりました。令和3年11月より代替えバス輸送するなどして部分運行を再開しました。
ここにも水戸岡センセイ
くま川鉄道は非電化のため車両は気動車です。開業当初からKT100形、KT200形が運行していました。両車輛ともに新潟鐵工所製(現新潟トランシス)であり、座席やトイレの有無にちがいはあるも基本構造は同じです。
当初の車体カラーはクリーム色のベースにピンクとブルーのラインが走っているデザインでした。
2014年はKT100、200からKT500への移行期であり、KT500形が新型車両として5台投入されました。先発としてKT501、502、503の3両が投入され、その後504、505の2両が投入されました。
なお5両とも新潟トランシス社製であり、車両のデザインは水戸岡鋭治先生です。KT500形の5台の車輛には田園シンフォニーというコンセプトがあり501は冬、502は秋、503は春、504は夏、505は白秋としてのイメージです。コンセプト通り人吉盆地をはしる路線だけあって田園風景が広がっています。
新型車両投入後、KT103とKT203はすぐにはお役御免とならず、2014年以前からKT103は観光列車KUMA2,KT203は観光列車KUMA1として改良され運行していましたが、2016年6月に営業を終えました。
ともに営業車両としての役目は終えましたが、同鉄道のあさぎり駅に静態保存されています。なお、こちら2両とも車両のデザインは水戸岡鋭治先生です。
KT500形の車内にはソファやテーブルなども設置されていた観光列車でもあるのですが、沿線住民とくに通学で利用する学生の普通列車も兼ねていました。
しかし、沿線高校の閉校による通学経路の変更もあいまって、起点駅である人吉温泉駅の学生の利用増からそれらは撤去されることになりました。
エンジンが水没
令和2年7月豪雨ではKT500形の全5両とも床下機器が水没し、エンジン部分に水と泥が混入し運行できない状態となりました。うち1台のKT503のエンジンが始動し、復旧へと前進しはじめました。
復旧に向けての資金をクラウドファンディングで集めたところ目標金額の200万円を軽く集めスピードだけでなく、くま川鉄道を応援する人の熱さも表しているようです。
できるだけ早くに球磨川の鉄橋をまたぐくま川鉄道の車輛を目にしたいところです。くま川鉄道は建築物や土木構造物など国の登録有形文化財を19件と数多く所有しており、全線開通の折には鉄道と文化財の旅を堪能したいものです。
しばらくは季節をイメージした車輛の田園シンフォニーが鉄橋の上をはしるジオラマで、ガマンです。川幅の広い球磨川に橋長322mのくま川鉄道第4橋梁はジオラマ映えするかと思います。
無骨な鉄が側面に回る無道床橋梁と切石積の橋脚とのバランスは、くま川鉄道のもっとも絵になるシーンではないでしょうか
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