7.5インチゲージの基礎知識
「7.5インチゲージ」は、鉄道模型の中でも最大級のサイズを誇るゲージです。
レールの幅は190.5mm(7.5インチ)にもなり、鑑賞用というよりは、屋外で実際に運転し、乗車を楽しむためのものになります。イメージとしては、遊園地などに置いてある、ワンコインで一周できるミニチュア鉄道が近いです。
鉄道愛好家による自作が多いですが、かつては小川精機、技巧舎などの国内メーカーが7.5インチのライブスチームを販売していました。まれに、閉鎖した遊戯施設からの払い下げ品が、中古市場に出回ることもあります。
7.5インチゲージは、国内にあるいくつかの施設で乗車することができます。
「つくで高原模型鉄道」(愛知県新城市)では、3月~11月までの第4日曜日に、7.5インチゲージの定例運転会を行っています。木製の機関車「つくで号」や、パンダの塗装で知られる「パンダくろしお」などのミニチュア鉄道が滑走する運転会場は、休日になるとちびっこ達の長蛇の列でにぎわいます。
「ふるさと鉄道」(神奈川県松田町)では、ポッポ鉄道の愛称で親しまれるミニSL乗車体験のほか、ミニ小田急ロマンスカーによる、急勾配でのスイッチバックを体験できます。
その他、奈良県「まほろばファミリー鉄道」、長野県「白馬ミニトレインパーク」、千葉県「千葉県立蓮沼海浜公園」などでも、7.5インチゲージの乗車を体験できます。
7.5インチゲージの歴史
7.5インチゲージを代表とする、大型の鉄道模型が日本において知られるようになったのは、1924年に創刊された雑誌「子供の科学」がきっかけです。
当時、東京帝国大学工学部の助手を務めていた本間清人氏が、電気機関車の作り方、庭園鉄道のレイアウトなどの製作記事を同誌に寄稿したことで「庭園鉄道」の名称で知れ渡るようになりました。
形態は主にライブスチームで、当初は個人宅への敷設を中心に、3.5インチのゲージが普及しました。
その後、乗車を体験できる大型モデルが世界的に注目されるようになり、ヨーロッパを中心に5インチ、7.25インチ、7.5インチのゲージが台頭。
日本では30年ほど前から、国内メーカーにより7.5インチゲージが製造されるようになり、遊戯施設などに取り入れられるようになりました。
7.5インチゲージの駆動方式は、乗車できるものの場合、実物同様に蒸気の力で作動するライブスチームや、バッテリーで作動する電動車両が一般的です。
乗車できないものの場合は、線路に直接電流を流して車輪から伝わる電力を用いて稼働する、直流二線式が主流となっています。
7.5インチゲージの惹きつける魅力
7.5インチゲージの魅力は、子どもから大人まで、幅広い年齢層で楽しめる点です。
国内に点在する乗車スポットは、いずれも観光地として知られており、各都心からのアクセスが比較的容易です。一部の施設では、子どもたちに人気の「はやぶさ」、「のぞみ」等の新幹線を模したミニ鉄道が走行しているので、電車好きのお子さんが見たら喜ぶこと間違いなしです。
鉄道ファンの聖地にもなっていて、鉄道好きの大人も十分に楽しむことができます。
しかし、何といっても大型の鉄道模型ならではの楽しみは、夢の庭園鉄道の敷設ではないでしょうか。
7.5インチレイアウトの建設は、土地探しからレイアウトプラン、製作費・車両購入費の捻出、車体のメンテナンスに至るまで、多大な年月と労力を要します。
7.5インチクラスの大型模型ともなると、重量が100Kgを超えるため、走行の準備をするのも一苦労です。
それでも、幾多の苦労を乗り越えて、初めて自分の手で模型が動き出したときの喜びは、筆舌に尽くせないものがあるそうです。手がかかる子どもほど可愛い、とは正にこの事でしょう。
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